作業環境の見直しでパソコン作業が楽に!疲れる主な原因と4つの改善方法

古賀竜一

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テーマ:専門家からの提言と考察


快適なテレワーク環境のヒントはサポートの現場にあった!

●最近はテレワークなどで長時間パソコン作業をすることが多くなりました。また、AIを使った調べものや文章作成など、画面を見続ける時間も以前より増えています。長時間作業すると特に目が疲れます。

●また、目が疲れるだけでなく不思議と空腹も早くなります。頭も疲れてきて考えがまとまらなくなってくることもあります。座っているだけなのにパソコン作業はとても疲れるということは経験からも確かです。

●しかし、パソコン作業そのものより、作業環境自体が疲れやすい状態になっていることも少なくありません。少しでも疲労を軽減できるような作業環境を整えることができれば、効率アップややる気の向上にもつながります。

●では、どんなことが疲れにくいパソコンの作業環境作りになるのでしょうか。これまで数多くの出張サポート現場で、実際に様々なユーザーのPC作業環境に着座して作業してきた経験から分かった4つの要素をご紹介したいと思います。

1.入力装置(キーボード・マウス)の改善

●入力装置とはキーボードやマウスのことです。キーボード・マウスは人間の考えを機械に伝えるため直接操作する装置ですから、操作性が良くなくては快適な入力はできません。また、繊細さや正確さも必要です。

●ところが、機器としての品質や操作感に対して無頓着であったり、自分に合わない入力機器を我慢して使用しているユーザーも少なくありません。そのような場合、気づかないうちにストレスを増やしてしまっていることがあります。

●短時間なら我慢できても、長時間の作業になれば自分に合わない入力装置で作業すること自体が疲れの元になります。思うように動作しない入力装置は、それだけでストレス発生装置になってしまうのです。

●実際のサポート現場では、クリックすると連打になるマウスや、スクロールが正常に動作しないマウス、一部キーが効きにくいキーボードなどに遭遇することがあります。そのような入力装置では作業効率が大きく低下してしまいます。

●せっかく前から使っているので……とか、もったいないからという理由だけで、古くなって消耗が激しい入力装置を使い続けるのはあまりおすすめできません。

●そういう場合はサポート作業が進みませんから、普段から持ち歩いているマイマウスを使って作業することもあります。

●そんな状況を改善するには、思い切って入力装置を買い替えてみましょう。自分にぴったり合うものに変える決断が必要です。今ではキーボードやマウスは消耗品でもありますから、決して贅沢ではありません。

●通販の高評価製品も参考になりますが、できるだけ量販店などで実際に触って確認して購入するほうが失敗は少なくなります。キータッチや握り心地など、自分が納得できることが重要です。

●自分に合わないキーボード・マウスは、どんなに高価でも避けるべきです。高くても合わないものはありますし、安くても使いやすいものはあります。価格だけで判断するのはおすすめできません。

●無線式のコードレスマウスやキーボードは、周囲の電波状況やUSB子機との通信環境によって動作が不安定になる場合があります。特に安定性を重視したい場合や、有線で不便を感じない場合は有線タイプも選択肢になるでしょう。

無線子機の問題は以下のコラムでも取り上げていますのでご参考ください。

「故障を疑う前にUSB無線マウスやWi-Fi子機の不安定を3つの方法で解消」
https://mbp-japan.com/saga/pc-pro/column/5221570/


●入力装置は一度買うと長く使うものです。多少高価でも、自分に合うものを見つけてイライラの発生源にならないようにしましょう。



2.遅いパソコン端末とネットワークの改善

●パソコンが遅いとイライラするのは当然です。ネットがなかなか開かないだけでなく、何をするにも遅い、反応がワンテンポ遅れるというようなパソコンを使っている場合、作業時間も伸びて疲れもかなり大きくなります。

●遅いパソコン端末は、メモリの増設や不要ファイルの整理、ストレージ空き容量の確保、不要な常駐ソフトの見直しなどで改善できる場合があります。

●また、規格が古いルーターや古いWi-Fi規格、遅いネット回線もインターネット表示を遅くする原因になります。ネットワーク環境の見直しも重要です。

●端末環境を改善してサクサク動作するパソコンで作業することは、イライラの軽減にかなり効果があります。

●会社のパソコンがあまりに遅いと、モチベーションも上がらず仕事もはかどりません。経営者や管理者は、IT環境改善の一環として端末環境の整備にも取り組むべきでしょう。



3.モニタ(ディスプレイ)の改善

●入力装置と共に配慮したいのがモニタです。目で直接見ることになるモニタも、状況次第では疲労の原因になります。特に気をつけたいのが反射、つまり「映り込み」です。

●多くのビジネスモデルPCではノングレアと呼ばれる非光沢液晶が採用されています。一方、個人向けモデルではグレアという光沢液晶も多く使われています。

●光沢液晶は見た目がきれいですが、背景の映り込みなどによって見えづらくなる場合があります。長時間作業では、映り込みの少ないノングレア(非光沢)液晶のほうが疲れにくい傾向があります。

●古いデスクトップ環境では、D-Subによるアナログ接続の液晶モニタが使われている場合があります。周波数やフェーズ調整が適切でないと、文字がにじんだように見えて目が疲れる原因になります。

●そのような古いモニタは、現在の作業環境では画面サイズ自体が小さすぎる場合もあります。画面が小さいと表示領域が狭く、文字やウィンドウも見づらくなるため、作業効率の低下や目の疲れにつながります。

●特に長時間作業を行う場合は、デスクトップなら21インチ以上、ノートパソコンを据え置きで使用する場合でも15.6インチ前後以上の画面サイズが比較的作業しやすいでしょう。小型画面しか使えない場合は、表示倍率の調整や外付けモニタの利用も効果的です。

●最近の液晶モニタはLEDバックライト化によって画面が非常に明るくなっています。見た目は綺麗ですが、初期設定のままでは明るすぎる場合もあります。

●最近の液晶画面はぱっと見の美しさに感心してしまいますが、目の疲れを考えて明るさを適切に調整することをおすすめします。

●また、ノートPCを長時間使用する場合は、視線が下がりすぎて首や肩への負担が大きくなることがあります。外付けモニタや外付けキーボードを利用して姿勢を改善するのも効果的です。



疲れの最大の要因は椅子とデスク


●パソコン作業環境を快適にするために、最も影響が大きいのがデスクと椅子です。出張サポートで訪問する一般家庭では、安価な組立式パソコンデスクを使用しているケースも少なくありません。

●しかし、品質があまり良くないものは強度不足で、プリンタが動作するだけでデスク全体が揺れてしまうような場合があります。

●そんなデスクではキーボード入力だけでも机が揺れ、ディスプレイ画面も動いてしまうため、落ち着いて作業することができません。

●それから椅子にも問題があります。サポート現場でよく見かけるのが、パイプ丸椅子や折りたたみ椅子です。確かに安価ですが、長時間作業には向いていません。

●座面が狭く安定性が低いため姿勢が保てず、お尻や腰が痛くなるだけでなく肩こりの原因にもなります。

●パソコンを選ぶ時に、必要以上に高性能なハイエンド機へ予算を使うくらいなら、その差額で上質なデスクや椅子を選んだ方が、疲労軽減や作業環境改善につながる場合があります。

●デスクや椅子はパソコン本体より長く使うことになるかもしれません。入力装置と同様、自分に合ったものを選びましょう。



●テレワーク時代では長時間パソコン作業を行う機会が増えています。上記4つの要素を改善することで、パソコン作業の疲れやストレスはかなり軽減できると思います。体に優しい作業環境づくりに役立ててください。

筆者の実績 :http://www.kumin.ne.jp/kiw/#ss

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古賀竜一(システムエンジニア)

九州インターワークス

ITのユーザーサポートの現場で実際に問題を解決しながら、ITの最新の状況とその問題点を追及している専門家です。多様で複雑になってきたITのことをユーザーにわかりやすく丁寧にお伝えします。

古賀竜一プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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