ITに必要なのはプログラミングだけじゃない!これから求められる工学的、科学的観点とは
目次
中古パソコン選びで失敗しないために
●予算の都合の他、様々な理由で中古パソコンを購入する場合があるかと思います。自動車の中古選びと同様にパソコンにも選び方というものがあります。
●プロなら絶対に手を出さないものとか、注意しておくべきことなど、あとあと後悔しないために必要な着眼点などがあります。
●今回は、中古パソコンの選び方について述べてみたいと思います。
モニタ(液晶ディスプレー)の状態
●中古パソコンで、買ったほうがいいものか悪いものかを最初の段階で決定付けるといっていいのがディスプレーです。中古ですから経年劣化などが起きていても不思議ではありませんが、問題は状態の「程度」です。避けておきたい状態は液晶の全体の輝度が落ちて薄暗い、色むらがある、バックライトの劣化で黒いむらになっている・・など視認性が良くないものです。
●また、毎日酷使されてきたものは液晶パネルのヒンジやケーブルが劣化している可能性があります。劣化の具合は画面の状態とおおよそ比例しますので、画面のチェックは非常に重要なんです。
●また、起動時に全体的に黄色っぽい物などは劣化が進んでいます。劣化が激しいものは購入後、程なくしてバックライトが切れたりして映らなくなる可能性があります。そういうものは絶対に避けるべきです。液晶モニタ関連の修理代は、その中古がもう1台買える位の価格になることがありますので、中古を買った意味が全くなくなってしまいます。
●最近では中古PCでもLED液晶がほとんどになっています。LEDなら輝度や寿命の問題も少なく、安心して選択できると思います。できるだけ明るく、色むらの無い健全なものを選択してください。液晶に白く変色した押圧痕があったり細い縦線や横線などが入っているものは避けましょう。
●ドット抜けに関しては気にならない程度なら問題はありません。また、解像度は現在主流は横1,333ですができれば横1,920(FullHD)以上の解像度の大きいものを選びましょう。
キーボードの文字消え
●キーボードが長年の使用で磨り減り、テカリが出てキートップ文字も消えかかっているようなものは避けましょう。酷使していた証拠です。1か所でもそのようなキーがあればできる限り避けたいところです。
●また、キーボードの清掃が行き届いていないものは避けたほうが良いでしょう。衛生的な面で問題ですが、同時にキーの動作にも影響を与えていることがあります。キー表面だけでなくキーの周りや隙間にゴミや汚れが溜まっていないかどうか確かめましょう。
ファンの異音
●CPUファンなどが起動時に異音を発しているものは避けましょう。電源を入れた際にカラカラとかブンブンとか音が出るような異音がするものはファンの軸受けなどが磨耗したり異常がある証拠です。ファンが故障して停止した場合、CPUやチップセットの温度がすぐに上昇し保護回路が働いて動かなくなってしまいます。
●ファンの修理もかなりの高額になる可能性がありますので、最初から音がしているようなものは購入すべきではありません。
バッテリーの状態
●ノートPCのバッテリーの寿命は2~3年程度です。そのためビジネスモデルではリース期間終了(3~4年)と共に放出される中古PCのほとんどはバッテリーの寿命が尽きています。モバイル用途を中心に中古PCを考えている場合は、購入にあたってバッテリーがネックとなります。バッテリー交換は数万円程度かかることもあります。中古の価格面でのメリットは吹き飛んでしまいます。
●多くはありませんが中古でもバッテリーが健全なものも存在します。そういうものにめぐり合えればラッキーです。しかし、普段は持ち運ばず据え置きでバッテリーには全く関係ない使い方をするのであればACアダプタでの使用で十分ですからバッテリーに関しては無視しても良いでしょう。
HDDの状態
●HDDにセクターの異常があるものが販売されていることがあります。異常セクターがカウントされているHDDは長く持たない可能性が高いので、購入は避けましょう。店頭で調べるわけにも行きませんが良心的な業者なら、「HDDにセクターの異常はカウントされていないですか?」と聞けば、ちゃんと答えてくれると思います。
●聞いても返事がない、面倒な客だな・・と言う態度を取る、そもそもそのような言葉すら知らないというところから中古パソコンを購入するのは危険です。
●HDDの以下のカウントがすべて0カウントのものを購入しましょう。
○カレントペンディングセクターカウント
○リロケーティッドセクターカウント
○リロケーションイベントカウント
※SMART値でセクターに異常が見られるHDDをそのままで販売していることがある。
Windows11を想定しているかどうか
●今から購入する中古パソコンで考えられる大きな問題が一つあります。以前のコラムで紹介していますので合わせて参考にしてください、
「今から購入するWindows10の中古・廉価版パソコンはWindows11への対応に注意が必要」
https://mbp-japan.com/saga/pc-pro/column/5088599/
中古品を上手に使うと節約できる
●中古だから仕方が無い、中古は使えれば良いんだから多少のことは気にしない・・安ければ何でもいい・・などと思うかもしれません。しかし致命的要素があるにもかかわらず、良く確かめずに適当に選んで購入してしまうと、実際に使いはじめてみてから、「全く使い物にならない!」と言うことになり、さらに他の中古へ買い替えたりしているうちに新品が買える出費をしていた・・・と言うことに陥ってしまいます。
●そんな無駄を避けるためにも、プロの視点というものを是非参考にしていただき、致命的要素のある中古PCをつかんでしまわないようにしましょう。
九州インターワークス 注目のページ
「パソコンがおそい、固まる主な原因」
http://www.kumin.ne.jp/kiw/osoi.htm