パソコン画面がテレビに映らない!そのわけは?テレビとPCモニタの特徴と違い

古賀竜一

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テーマ:ITサポートの事例と実例

テレビにパソコンの画面を映したい

●先日「テレビをパソコンのモニターとして使いたいのでHDMIケーブルで接続したけれども映らない・・」という相談がありました。最近、このような相談が多くなっています。というのもテレビでYoutubeなどを視聴したりする機会が増え、それならパソコンも同時に映せば画面が共有できて便利・・と考える人が増えたのも一因にあると思います。

●今では通販で32型のテレビがなんと1万円台で購入できてしまうという恐ろしい時代になっています。そこで、パソコンモニターの代わりにテレビが使えればパソコンもテレビもそれ1台で使えて一挙両得になるのではないか?という期待が動機の人もいます。テレビの入出力には「HDMI」ポートがありますので、テレビとパソコンをHDMIケーブルでつなげば切り替えて使えるはずだということなのでしょう。

●しかし、今回の相談のようにHDMIケーブルでつないでもテレビにパソコンの画面が出てこない場合があります。何とかしてテレビにパソコン画面を表示しようとあれこれ苦心惨憺し、結局使えなかったという方も多いと思います。なぜ使えないのかというと、その大きな原因はテレビの仕様にあります。


PC画面を表示できるかどうかはテレビの対応次第

●テレビとパソコン用モニタは、基本的な構造はほぼ同じ仕組みになっています。ですから、仕組みから言ってもテレビをパソコン用のモニタとして使用するのには大きな問題はありません。しかし、テレビの機種や仕様、入出力の対応条件によってできない場合があります。

●テレビの仕様自体がパソコンの映像出力に対応していない場合はどんなに頑張っても表示できません。特に古いテレビや格安のテレビは、HDMIポートがあってもパソコン側からの解像度や信号などへの対応ができなかったり、パソコンの映像信号自体を処理できない場合があります。テレビの取扱説明書にHDMIポートで利用可能なデバイスとして、「パソコン」がなかったり明記されていない場合はほぼ対応ができません。


※テレビの取説にパソコン接続の説明や表記があれば対応可能

●パソコンとテレビのD-sub15というアナログポート同士なら表示が可能であってもHDMI同士では表示できない場合もあります。テレビのHDMIでパソコン画面を表示したい場合は、取説や仕様表にパソコンへの対応がしっかりと表記されていることを確認する必要があります。

●さらにテレビ側で表示可能な解像度は限られています。アナログ、デジタル問わず仕様書でパソコンから出力される解像度にテレビが対応しているか確かめる必要があります。PC側設定上でテレビ側を「拡張モニタ」とし、モニタの出力解像度を設定で1,280などに落とすと表示が可能な場合もあります。

●また、テレビが最新型であってもパソコンが古い場合、古いHDMI規格では転送速度などの問題で映らないか、映っても高画質動画の再生などが対応できない場合があります。また、新しいパソコンを用意したとしてもHDMIケーブルの規格や長さ、品質といった部分でも影響が出ます。できるだけ高品位の高速転送用の専用ケーブルを必要とする場合があります

●2Kや4K出力の場合、接続には具体的にHDMI1.4以上または2.0以上のケーブルで10m以内のものが必要です。それよりも長い場合は「スプリッタ」というブースト機能を持つ機器を導入するか光ファイバー方式のHDMIケーブルを検討したほうが良いでしょう。その際に格安品を選ばないことです。ですが高額なものを購入すれば大丈夫かというと必ずしもそうでもありません。

●基本的には10m以上のHDMIケーブルは安定動作のためには避けるべきです。ブーストするということはいわば「チート」であって余計なものが途中に介在することに変わりありません。なので必ず映るという保証はありません。よくあるパターンで、15mも20mも引っ張っておきながら「映らない」、「安定しない」と四苦八苦して格闘するのは趣味でやる以外ではナンセンスです。ケーブルのメーカーや品質のせいにしても仕方がありません。映らない場合の根本解決はケーブル長を10m以内にとどめることから始めましょう。


※アナログ対応しか表記にない場合はHDMIで使用できない

テレビはPC用モニタとして使うには難がある

●仮にテレビでパソコン画面を表示できたとしても、テレビの対応解像度が低い場合画面がざらついたりして画質が良くない場合があります。これはテレビとパソコン用モニタの違いが影響しています。テレビの解像度(画素数)や対応可能な入力解像度がとても低いことが多いためです。

●例えば、パソコン側に高解像度の出力対応があってもテレビ側の解像度(画素数)が1,366×768で32インチだった場合、画素が大きいため画質が荒くアイコンが巨大化したりアイコンの周りがギザギザになって画質が悪くなってしまいます。40インチを超えるものでも1,080P(FullHD)対応止まりのものも多く、画質はパソコン用モニタとは比べようがないくらいに荒くなります。



※仕様書でテレビ画面の解像度が低い場合、パソコン用としては難がある

●また、色合いもパソコン用モニタと違ってきれいに見えるような色設定になっています。ですからナチュラルな色彩や精細な画素が必要な画像編集やイメージの編集には向きません。さらに、ゲームや動きが激しい高フレームレートの動画やマウス操作などにも遅延が発生することもあります。

●それ以外にも、パソコンにスリープ機能などを設定すると、スリープの復帰時にテレビに画面が映らないということがあります。これは、テレビがPCの復帰信号を受信または再送できずにPC側がテレビをハードウェアレベルで認識できなくなるためです。PC専用モニターとの違いがこのような形で現れることがありますから、PCモニタとしてテレビにHDMI接続ができてもオールマイティーに使えるというわけではない場合があります。

テレビに代わる大画面のパソコン用モニタの選び方

●最近では大画面のPC用モニタもかなり安価になっていますので、パソコンで利用するならテレビをモニタ代わりにせずにやはりPC専用モニタをお勧めします。今、特におすすめなのが31.5インチで2Kのディスプレーです。コスパが非常に高く、画面は 2,560×1,440でFull HDよりも1.7倍表示領域が広くとても使いやすくなっています。

●31.5インチでもっと格安のディスプレーがありますが、ほとんどがFull HD(1,920x1080)対応止まりなので単位ピクセルが大きく、すこしざらついた画質になります。2Kディスプレーなら2,560×1,440のものを選べば、4Kまではいかなくても価格と画質のバランス的に非常にコストパフォーマンス良く良好な画面環境になります。

●モニターは一度購入すると長年使うものですからできれば選択に失敗したくないですね。

九州インターワークス
「パソコンの安定化対策」
http://www.kumin.ne.jp/kiw/antei.htm

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ITのユーザーサポートの現場で実際に問題を解決しながら、ITの最新の状況とその問題点を追及している専門家です。多様で複雑になってきたITのことをユーザーにわかりやすく丁寧にお伝えします。

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