富士通のパソコンがLenovo製になる。PCユーザーにはどんな影響があるのか
まとめただけ・・・では上質な情報とはならない
●最近、ネット上の情報をまとめただけのようなブログなどが多くなり、一部で内容が不適切なものがあるとして社会問題にもなっています。
●インターネットは誰もが自由に情報を発信できるメリットがあります。しかし、ネットにあるというだけでは確かな情報とは言えません。「情報源は?」と聞かれて「ネットに出てた」というのはリテラシー面から言ってもあまりにも問題です。
●また、情報発信者が有名な人だから・・とか人気者だから・・というだけでも鵜呑みにはできません。そのような情報には何らかの利益誘導や世論操作が含まれている可能性もあります。要するにステマの可能性があります。ビジネスを隠して行われる情報発信はとても公正とは言えません。
●このコラムは、専門家のビジネスの一環として行われていることがわかるようになっていますから隠していることは何もなく後ろめたいことは全くありません。
●ネットの情報は、いつ、誰が発信したものか、その情報に根拠やエビデンスがあるのか、内容におかしいところはないのかなどをチェックする必要があります。
●そのような要素が欠落しているサイトやブログなどは信憑性が疑われますので、あくまでも参考程度にとどめておかなければなりません。
インターネットの情報はもはや 玉石混淆
●ところが、最近は企業名などを掲載していても、ステマ(※ステルスマーケティング ・・・広告と気付かれないようあたかもユーザーの評価のように業者が装ったブログやサイトなど)が拡大しています。広告なら広告とわかるようにすべきで、コンプライアンス面でも問題と考えます。
●これは、ネットのQ&Aサイトにも出没していて、質問者への回答で開口一番、サイトへ誘導し、怪しいソフトウェアを勧めるような内容のものも横行しています。無償のソフトであっても、そのようなソフトウェアは挙動がおかしかったり、削除できなくなるなどのトラブルも数多く発生していて、日本語表記でも外国製のソフトであることも多く、マルウェア同様のものまであります。
※回答がいきなりURLへの誘導で、回答内容が薄い場合は要注意
●このように検索上位の情報のほとんどが困った人に付け込む自作自演ブログやステマだらけという実態で、インターネットの情報はもはや玉石混淆のカオス状態となっているといっても良いでしょう。
●インターネットでの検索は、語句を入力すれば良いという時代から、確かな情報を選別する時代へと変わっています。いわば情報リテラシーが必要になってきているのです。
●要するに情報リテラシーそれ自体がノウハウやスキルともなってきていて、検索能力の良し悪しがそのまま仕事などのスキル差になって現れてきています。
●先日講師をさせていただいたセミナーでも、検索能力によってセキュリティーリスクが左右されることをお話しましたが、この傾向は今後ますます大きくなりますので、常に意識を高く持っておく必要があります。
検索サイトの結果が安全だという錯覚
●良く、インターネットでは検索だけしか使わないからセキュリティー対策は必要ない・・・と言われる方がおられますがこれは逆です。Yahoo!で検索するから問題ない・・・ということのようでしたが、Yahoo!でもgoogleでも検索結果が、Yahoo!やgoogleが審査やチェックを綿密に行って大丈夫と判断したものだけが表示されているという勘違いがあるようなのです。
●検索サイトで表示された検索結果というものは、世界中のWebページからその語句を含むものを、検索サイトのアルゴリズムで並べ替えて表記しているに過ぎず、審査や内容チェックを行っているわけではありません。
●中には、ユーザーからの指摘で審査が行われるサイトもあるようですがそのようなものはごく一部に過ぎないのです。
●例を挙げると、NTTの電話帳には様々な人物や企業が掲載されていますが、NTTが事業内容や人物像を審査しているわけではないように、検索サイトも仕組みとしては電話帳同様なのです。
確かな情報なのかどう判断する?
●確かな情報を掲載しているページかどうかの目安としては、以下の部分のチェックが必要です。
〇発信者は誰なのか(ハンドルネームや匿名は信頼性なし)
〇専門的な実績があるか(情報が事実や経験に基づいたものかどうか)
〇いつ発信されたものか(古い内容は参考にならない可能性がある)
〇情報発信者へ問合せや返信が出来るようになっているか
〇ただの個人的な感想や意見は参考程度にする
〇個人を装った企業のステマはサイトボリュームやアカウント内容が薄い
●以上の内容に注意してネット情報を利用すると、正しい情報リテラシーが身についてきます。
●情報化社会で便利になったとはいうものの、あふれる情報をどこまで安全、かつ有効に利用できるかはユーザーそれぞれのリテラシー次第です。
●もし、ネットの情報でひどい目にあったという場合は、ネットの情報への過度な依存心が原因と捉えて、リテラシー向上に励みましょう。