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"プリインストール"という ビジネスモデル
●前回、メーカー製PCのソフトウェアに脆弱性が見つかったという話題を取りあげました。今回はメーカー製PCに付属(プリインストール)されているソフトウェアは果たしてユーザーにとってどのような存在なのか、これまでのサポート事例や経験で分かってきたことを話してみたいと思います。
●以前、周辺機器に付属のソフトウェアについて解説をしましたが、同じような問題が実はメーカー製PCにもあります。
●ソフトウェア会社とメーカーの利益が一致するこの"プリインストール"というビジネスモデルはパソコンの普及黎明期から続いていて、最近は更に拍車が掛かっているように見えます。
●しかし、このプリインストールソフトがユーザーにとってメリットになっているかというと、必ずしもそうだと言えないようなのです。
●確かに、年賀状ソフトやDVD閲覧ソフト、ゲームなどはあると便利ですが、その他のものになると第一使い方が分からない、使いにくい・・というものも多く、使われていないものがほとんどなんです。
"パソコンがおそい"原因になっている
●かといってそのままにしておいて問題ないのかというと、そういうわけには行かないのが"常駐"問題です。パソコンが起動する際にそれらのプリインストールソフトが自動的に起動し常駐するものがあります。常駐の何が問題かというと、その量です。メーカーや機種によっては何十個というソフト類が起動して、バックグラウンドに常駐するのです。
●最近ではメーカー自体が保守やサポートのための独自のユーティリティーソフトを常駐させる傾向にあり、今回のDellやLenovoの問題ではその脆弱性が問題になりました。
●この常駐物は一つ一つの容量は大したことが無くても、数が多ければそれだけメモリを占有します。その上、最近では起動時にネットワーク接続で同期したり情報をやり取りするものも多く、そのようなものがOSの起動時に同時にワラワラと動き始めるため"パソコンの立ち上がりがおそい"という現象を生んでしまうのです。
●メーカーもそのことは十二分に承知だと思いますが、多少のパフォーマンスを犠牲にしても、このビジネスモデルを止められない事情があるのだと思われます。
※上図は先日サポート依頼があったパソコンのタスクに表示された常駐物。起動時から動作が困難になるほどの事例。ものすごい数の常駐物にはメーカーのプリンストールソフトだけでなく周辺機器の付属ソフト以外にも、マルウェア、ウイルスなどがいくつも確認できる。これは決して珍しい事例では無い。このような事例を挙げると、一部の特殊例だけを大げさに言ってユーザーを脅かし、ビジネスにしているかのように批判する意見がすぐに出るようだが、1年中こういうものを見ている側としては、あまりの現状とそのような一般の意識のギャップにとても驚かされる。
Microsoftのツールで改善できる
●このような場合にはOS側のスタートアップ編集などを行う必要があり、一般ユーザーでは対応が難しい場合もありますが、Microsoftからこの問題を解決するツールが出ています。
診断ツール Fix it : パソコンが重い、パソコンの動作が遅い問題 (Windows Vista、7)
チュートリアル途中で、起動させないソフトの選択画面が出てきます。該当のソフトにチェックをすることでスタートアップ起動を外せます。遅いパソコンも多少はこれで改善すると思います。
●ひとつだけ、注意したいのは、スタートアップから外すだけですから、常駐はしなくなりますがプログラム自体は入ったままです。メーカー付属のソフトウェアも脆弱性が出たりバージョンアップが必要になったりしますので、インストールされている物については定期的なメンテナンスが必要です。もし、使わないものや必要がなければアンインストールしておきましょう。
●アンインストールは"コントロールパネル"の"プログラムと機能"から削除したいプログラムを右クリックして"アンインストール"をクリックでOK。その後パソコンを再起動させてください。
●アンインストールしても多くのプリインストールソフトは再度インストール可能ですから、なくなってしまう心配はする必要はありません。
九州インターワークス 注目のページ
「パソコンがおそい、固まる主な原因」
http://www.kumin.ne.jp/kiw/osoi.htm