ASUS Androidタブレット Memopad7 me176cのバッテリー交換の事例
破裂した電解コンデンサを交換する
●お客様からパソコンが起動しないということで持ち込まれたデスクトップPCですが、診断してみるとマザーボード上の電解コンデンサが破裂していました。
●写真に二つ並んでいるコンデンサのうち右の背が高い方が破裂したコンデンサ。左の背の低いものと比べて頭の部分が膨らみ下の基板との間にも膨張のため隙間が生じているのがわかります。これは典型的なコンデンサの寿命による破裂です。
●こうなるとコンデンサは機能を失って回路上に安定した電流が流れなくなり誤動作や起動しないといったトラブルに直結します。
●弊社では、寿命を迎えたコンデンサは基板ごとアセンブリ交換するか、新規端末への移行をお勧めしていますが、今回持ち込まれたパソコンは業務の都合上、現環境を変更できない環境依存があるPCで、すぐに再稼働しなければならないということでした。
●そのためにOSの再インストールが伴うマザーボード交換修理が出来ません。そのような場合は緊急避難的にコンデンサを張り替える作業を行います。
●まず、修理の準備です。はんだごてを用意します。はんだごてはそのまま直に電源を投入すると過熱しすぎになりますのでパワコン(PowerContoroller)を使用し、制御しながら使います。写真のパワコンは自作したものです。秋月電子製トライアック回路を組み込んだケーシングも含めて完全自作。もう15年ほど使っています。
●はんだごてのスタンドも自作です。CPUのヒートシンクに針金でホルダを作り、倒れないように装着。
●まず、破裂したコンデンサを基板からはがします。裏側から半田を当てて溶かし一気に抜きます。
●うまく取れました。
●新しいコンデンサを装着し、半田付けします。極性を間違えないように装着します。正常なコンデンサが基板にきちんと座り交換完了。
●古いPCで環境を保全したい場合などはこの方法である程度延命できますが、次に他のコンデンサがおかしくなる前に新しい環境への移行に向けて計画をしていただくようにアドバイスをしています。コンデンサなどの張替は応急処置ですので恒久的な運用は推奨できません。
●コンデンサには耐用時間があり、寿命が必ず来ます。基板には半永久的に使えるような誤解があるかもしれませんが、特にコンデンサは早々に寿命が尽きます。コンデンサに限らず、クロックジェネレータやレギュレータの故障も珍しくはありません。
●重要用途の端末は定期的な入替を想定しておいたほうが良いでしょう。
★金属加工や樹脂加工もできますので、スイッチが外れた、部分が割れた、欠けた、固定できなくなったなど、物理加工や金属、樹脂への穿孔、修理、応急処置など何でも対応可能です。
九州インターワークス 「サポート・サービス内容」
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