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コラム

家庭用と業務用のパソコンの話

ITリテラシーの向上

2014年3月3日 / 2016年1月31日更新

家庭用は、万人受けをするように造られている


●家電量販店に並んでいるパソコンのほとんどは個人用(家庭用)で業務用と言うのはあまり置いてありません。パソコンにも法人用モデル(業務用)というものがあって東芝や富士通、NECでは個人用と区別してラインナップされています。

●業務用パソコンと言うのは操作性や耐久性、インターフェースなどに家庭用とは明らかな違いがあって、ユーザビリティーに基づいて内容構成が設計されています。ところが家庭用は、万人受けをするように造られたマルチパーパスモデルであり、耐久性や操作性よりも付属ソフトや機能・装備の新しさや豪華さがセールスポイントになっています。

●ですから業務で使うのに家庭用を流用するというのは、どんなに格安だからと言っても避けた方がいいのは言うまでもありません。

●家庭用のものと業務用のものが、どういうものであるかというわかり易い話があります。

業務用機器の本来の意味


●TVなどの放送局には業務用の専用ビデオ機器があります。その昔、VHSやベータ方式など家庭用ビデオ機器は次々新製品が発表され、SONY、Panasonicなどは業務用の技術をすぐに家庭用ビデオにもフィードバックし、技術を惜しみなく注ぎ込んでいました。



●当時、画質至上主義のマニアたちが専門雑誌をむさぼるように読み漁り、スペックなどを研究してビデオデッキを購入していたのですが、プチ評論家となって家庭用に飽き足らなくなった彼らが思いついた究極の選択肢が放送局用の「業務用ビデオ機器」でした。

●業務用なら絶対的に高画質であろうと踏んだのです。そして家庭用の何倍もの値段であるにもかかわらず続々と購入していきました。

しかし、これが思わぬ方向に。

●業務用機器というのは、「いかに信号をフラットな状態で出力させるか」ということが至上命題です。これはオーディオにも言えることで業務用スピーカーやヘッドホンなどは周波数特性がフラットである事が良い物の証明でもあります。業務用は"リファレンス"としての位置付け自体に存在価値がある物なのです。



●ですから、そのようなスピーカーは高額で高性能だけど「癖」がなく面白みと個性が無い音になってしまい、高いものだから良い音では?と飛びつくと音楽を楽しむという点では物足りなさを感じてしまうもので、拍子抜けすることがあるのです。

●これと同じことが業務用ビデオを買った一部のマニアに起こったのです。家電店に並んでいるビデオデッキのほとんどは画質が良く見えるように設定されているのですが、特に上級モデルになると他の普及タイプの画質と比べても明らかにきれいに見えるように「脚色」を施されていました。

●ところが、それに比べて業務用は薄い色のおとなしい画質だったのです。家庭用と比べてしまうと素人目で見ても「きれい」とは言えない画質です。しかし業務用とはそんなもので、リファレンスとしてはそれで最高の品質でノイズレスの最高の状態なのです。

●このことに一部のマニアたちは衝撃を受けたとか何とか・・・このような話は業務用の物には共通している話だと思います。

個人向けノートPCの正体

●実はノートパソコンにも、同様の話があります。多くの一般ユーザーにとって、店頭での説明やスペック内容の比較検証と言っても難しいもの。貴重な休みにパソコンのために長い時間をかけて選択している暇さえ惜しいと内心は思っています。また、最近のモデルはメーカーが違ってもデザインが一様な傾向にあり、一般ユーザーへのアピールに乏しくなっています。

●となれば最終的には分かりやすい、目の前の「画面がきれい」な方をユーザーは迷わず選択してしまうのです。メーカーはそういうこともちゃんと分かっています。

●店頭に展示品として並んだ時に、他メーカーに比べて画面がよりきれいに見えるほうが売れるというわけです。販売実績にダイレクトに影響するわけですから、メーカーはそういう趣向の液晶パネルを他メーカーに負けまいと続々と投入していきました。それが家庭用モデルが漏れなく光沢液晶仕様であったり、コントラストや輝度、彩度などが異様に偏った画質となってしまっている理由なのです。

●目にやさしい、疲れないという部分よりも、ぱっと見、いかに他より明るく鮮やかであるか・・・つまりこれらは店頭の消費者をいかに誘導できるかという「演出」だけのものなのです。

●そのようなものを業務で使用すると反射や脚色されたギラついた画質で、すぐに目が疲れてしまいとても仕事にならなくなってしまいます。

●それに比べて法人向けモデル(業務用)はほとんどが非光沢液晶で無用な脚色を排しているために長時間の作業でも疲れにくいように設計されています。

●物は高ければ良い、安ければ良いなど値段で選択するということは簡単で手軽ですが、他の判断材料を放棄することになります。そうやって選んだものは結果的に「帯に短したすきに長し」となることがあります。一見賢い選択に見えても、造詣の深い人には「知性」や「理性」が感じられない・・と映りますので気をつけましょう。

●適材適所で選ぶということで機器の費用対効果は最大となります。

九州インターワークス 注目の記事 
「パソコンの安定化対策」
http://www.kumin.ne.jp/kiw/antei.htm
「パソコンが遅い!固まる!主な原因」
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「パソコンとほこり」
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