「不動産」の「一括借り上げ(「サブリース」)」問題①

高塚哲治

高塚哲治

テーマ:欠陥住宅

 『不動産転貸 実態調査へ アパート巡り問題多発』という新聞記事が目に留まりました。アパートの「サブリース」を巡る相談・苦情が急増しているといいます。「国土交通省」「消費者庁」においては、相談窓口も設けられています。
 「一括借り上げ(「サブリース」)」について考えてみたいと思います。
 「サブリース」(sublease)とは、又貸し、転貸のことですが、特に不動産賃貸においては、転貸を目的とした「一括借上(いっかつかりあげ)」のことを、「サブリース」と言っています。
 「サブリース」では、「サブリース会社」が物件を一括で借り上げ、入居者が決まっていない空室においても一定のリース料を大家さんへ支払うことになっています。
 リスクは「サブリース会社」が負担する、という図式になっていますが、「サブリース契約」は、業者側が儲かるような仕組みになっていることがほとんどであると指摘される場合もあります。
 賃貸契約は大変だし、空室のリスクを保証してくれる「サブリース契約」は、すごく良いのではないかと考える人が多いと思いますが、全く良いものではなく、リスクは全て大家さん側にあるともいわれています。(次回に続く)



(讀賣新聞2018.11.14 抜粋)



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高塚哲治
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高塚哲治(建築家)

タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

大手設計会社での豊富な経験を生かし、多くの欠陥住宅問題を手がけ、日本ではまだなじみの薄いCM(コンストラクションマネジメント)を広く世間に発信し、遂行している

高塚哲治プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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