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コラム
「ブダペスト」(「ハンガリー」)建築探訪記③
2018年1月7日 公開 / 2020年12月28日更新
今回は、「聖イシュトヴァーン大聖堂」です。
「聖イシュトヴァーン大聖堂」は、1905年に建てられた「カトリック教会」の大聖堂で、「ブダペスト」では「国会議事堂」と並ぶ最も高い建造物で、高さは96mあります。
元々は、「ハンガリー人」の祖先である「マジャール人」が、この地へたどり着いた西暦896年の1000年後にあたる1896年に完成させる予定でしたが、一旦完成したのにも拘わらず1868年に修復不可能なほどドーム部分が崩壊したことから、設計変更の上、建て直すこととなり、建築はトータルで54年に及び、1905年に完成しましています。
「聖イシュトヴァーン」という名称は、初代「ハンガリー国王」の名から採られ、建築目的も建国の父を称えるためで、その「イシュトヴァーン」は大聖堂内に祀られ、主祭壇の奥に大理石像が建てられています。
構造的な特徴は、新古典主義の建築様式で、大聖堂正面にある2つの鐘楼の内、右側の鐘楼には重量が9tのハンガリーで最も大きな鐘が置かれています。
また、国父のものとされるミイラの右手が主祭壇の裏手にある礼拝堂に安置されており、観光客が見学できるようになっています。
初代国王となった「イシュトヴァーン」が「ハンガリー」のキリスト教化に貢献したとして聖人に列せられ、このミイラの右手は聖遺物として扱われています。
ドーム天井には多くの窓が備え付けられ、その窓から入る採光が大聖堂内を明るく照らし、ドーム天井には「モザイク画」が描かれ、「ロツ・カーロイ」という「ハンガリー」を代表する画家が描いた作品を見ることができます。
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