「伏見稲荷大社(京都)」と「すずめ」焼き
「ドイツ鉄道」(DB)が新型車両に「アンネの日記」で知られるユダヤ人少女「アンネ・フランク」の名を使用する計画を発表したところ、鉄道で収容所に移送された経験を持つ人々に『新たな苦痛をもたらす。』などと非難の矢面に立たされているようです。
「ドイツ鉄道」が、高速列車「ICE」の新型車両の名前を公募したところ、19,000件の応募があり、最終候補に残った25件の中から歴史家2人を含む審査団が選んだ名が「アンネ・フランク」だったといいます。
しかし、「アムステルダム」(オランダ)の「アンネ・フランク財団」は、『「アンネ・フランク」と列車の組み合わせは、第2次世界大戦時の「ナチス・ドイツ」による「ユダヤ人」迫害や収容所送りを想起させる。』として、不適切だと批判する声明を出しました。
これを受けて、「ドイツ鉄道」は謝罪し、今後、「ユダヤ人団体」の意見も参考にして社内で改めて検討する方針であるとしました。
公募で寄せられた名前には「アンネ・フランク」のほかに、西ドイツの首相を務めた故「コンラート・アデナウアー」氏、反「ナチス」の学生運動を率いた「ハンス・ショル」と「ゾフィー・ショル」兄妹などの名もあったといいます。
(讀賣新聞2017.11.08抜粋)