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高塚哲治

欠陥住宅問題を解決し良質な建築の創造へ導く一級建築士

高塚哲治(たかつかてつじ) / 建築家

タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

コラム

「国宝」「重要文化財」が新たに指定される

2017年10月23日 公開 / 2020年12月28日更新

テーマ:名建築/迷建築

コラムカテゴリ:住宅・建物

 「文化審議会」は、10月20日(金)に開催された「審議会文化財分科会」の審議・議決を経て、2件の建造物を「国宝」に(新規2件)、7件の建造物(新規6件、追加1件)を「重要文化財」に指定することを「文部科学大臣」に答申しました。
 この結果、「国宝」「重要文化財」(建造物)は、それぞれ2,480件、4,959棟(うち「国宝」225件、284棟を含む。)となる予定です。
 「国宝」に指定された「専修寺」は、真宗高田派の本山寺院で,広大な境内の中央に、江戸時代中期に建てられた「御影堂」と「如来堂」が並び建っています。
 「御影堂」は「和様」を基調とした大型「仏堂」で、「如来堂」は「禅宗様」による壮大な外観をもち、両堂が明瞭な対比をみせています。
 いずれも平面構成に真宗高田派の特徴を示し、高度な建築技術と卓越した装飾技術により壮麗な信仰の空間を創出し、代表的な「近世寺院建築」として極めて高い価値を有するといわれています。
 また、「重要文化財」に指定された「松殿山荘」は、「茶道」の普及のために整備された多様な形式の「茶室」群で、各建築物は、施主である「高谷恒太郎」が説いた「方円思想」において象徴的図形である「方形」と「円形」を用いた独創的意匠でまとめられ、極めて高い建築技術により具現化され、優れた形式と意匠を持ち合わせた類まれな「近代和風建築」として価値が高いものです。






(讀賣新聞17.10.21 抜粋)

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