「豊中えびす祭」:服部天神宮
「サンドロ・ボッティチェリ」は、優雅で美しい聖母や神話の女神を描いた画家として知られています。
その作品の多くは板に描かれ、きわめて繊細なため、まとまった数の来日はありませんでしたが、「日伊国交樹立150周年記念」として「フィレンツェ」など世界各地から20点以上の「ボッティチェリ」の作品が集まった大回顧展が「東京都美術館」で開催されています。
「フィリッポ・リッピ」の工房で修業を積み、生涯のほとんどを「フィレンツェ」で過ごした「ボッティチェリ」は、「メディチ家」の画家として名を馳せ、大型の祭壇画から私的な神話画まで、幅広い主題の絵画を手掛けています。
同時代の芸術家たちが、遠近法や明暗法を駆使した自然主義的な表現を志向する中、「ボッティチェリ」は中世美術を思わせる装飾的、象徴的な様式を貫き、独自の絵画世界を作り上げています。
また、「江戸東京博物館」においては、「イタリア」が生んだ天才「レオナルド・ダ・ビンチ」の展覧会が開催されています。
日本初公開の絵画 「糸巻きの聖母」(バクルー・リビング・ヘリテージ・トラスト)と直筆ノート「鳥の飛翔に関する手稿」(トリノ王立図書館)を中心として紹介されています。
「糸巻きの聖母」は、「イギリス」貴族「バクルー公爵家」が所蔵するもので、故郷「イタリア」、作品のある「イギリス」以外の場所では初めて出品されるそうです。
また、手稿の中でも人気の高い「鳥の飛翔に関する手稿」も、日本初公開といいます。
このほか、花や子どもを観察した日本初公開の真筆素描7点(うち1点は弟子との共作)や、生涯を表した版画など約70点と、素描から忠実に再現した関連模型が展示されています。
「レオナルド・ダ・ビンチ」は都市計画にも深い見識があり、「都市史」を研究テーマとする「江戸東京博物館」にふさわしい展覧会です。
(讀賣新聞16.03.24抜粋)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所