「伏見稲荷大社(京都)」と「すずめ」焼き
「バロック絵画」の先駆者であるイタリアの天才画家「カラヴァッジョ」が描いた「法悦のマグダラのマリア」が、世界で初めて日本で公開されることになりました。
「カラヴァッジョ」は、16世紀から17世紀にかけて活躍した「イタリア」の画家で写実的で、光と影を劇的に描き出す作風は「バロック絵画」の先駆者として、その後の画家たちに大きな影響を与えています。
「法悦のマグダラのマリア」は、暗い背景の中で「聖書」に登場する女性「マグダラのマリア」が天を仰ぎながら座る姿が光に浮かび上がるように描かれた作品です。
これまで同じ構図の絵は複数知られていましたが、長い間、どれが「カラヴァッジョ」が描いた真筆なのかの議論が続いていました。
今回の絵は「ヨーロッパ」の収集家のコレクションの中から見つかったもので、「イタリア」の研究者が調査を行った結果、女性の表情や布の「ひだ」など細部の描写やキャンバスの裏に貼られていたとされる紙などから、「カラヴァッジョ」の真筆と鑑定されたといいます。
調査に当たった美術史研究家「ミーナ・グレゴーリ」さんは、『色の使い方や筆の運びは、まさに「カラヴァッジョ」のもので、彼の人生を投影したすばらしい作品です。』と語ります。
この作品が一般に公開されるのは世界で初めてで、3月1日から「国立西洋美術館」(東京)で開かれる「カラヴァッジョ展」で、公開される予定です。
(讀賣新聞16.02.22 抜粋)
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