「ボストン美術館展」ジャポニズム
昭和58(1983)年の開館以来、「佐賀」に生まれ「明治」から「昭和」にかけて洋画壇のリーダーとして活躍した日本近代洋画の巨匠、「岡田三郎助」(おかださぶろうすけ/1869~1939)の作品を収集し、その画業と人物を検証し続けている「佐賀県立美術館」において、全画業を「人物画」「風景画」の代表作によって振り返る特別展「岡田三郎助-エレガンス・オブ・ニッポン-」が開催されています。
「岡田三郎助」は、「日本」と「西洋」と両方の美を取り入れながら、繊細かつ優美な色調で数々の女性像を描いています。
比類のない美しさは、繊細な筆致により描かれ、「繊細」「優美」「典雅」等で形容される岡田芸術の代名詞となり、「美人画の岡田」と称えられています。
また、今回、岡田の美人画の三大傑作《あやめの衣》(ポーラ美術館蔵)、《婦人半身像》(東京国立近代美術館蔵)、《裸婦》(佐賀県立美術館蔵)が、「岡田三郎助遺作展」(昭和15(1940)年)以来、初めて一堂に揃って展示されているといいます。
「岡田三郎助」は、「佐賀県」に生まれ、上京し「曽山幸彦」に洋画を学び、のちに「黒田清輝」の「天真道場」に入門。 また文部省留学生として渡仏し、「ラファエル・コラン」に師事。「白馬会」の創立や、「藤島武二」と「本郷洋画研究所」を創立しています。
(2014.11.06:讀賣新聞)
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