CM方式による被災地の住宅整備:公共工事のCM事例

高塚哲治

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 復興の遅れの打開に、民問のカを借りた試みが進んでいます。最も注目されているのが、自治体の復興事業を包括的に発注する「コンストラクション・マネジメント(CM)」方式です。
これも、CM方式の一例ですが、小規模物件(住宅、改修、増改築、マンション大規模修繕など)に対しても大きな効果(コスト、スケジュール、品質、ライフサイクルコストなど)を発揮します。
 「コンストラクション・マネジメント(CM)」方式は、プロジェクトの工期遅延、予算超過などを防止するため、マネジメントを専門に行う「コンストラクションマネジャー(CMr)」が、発注者、設計者と一体となってプロジェクトの全般を運営管理する方式です。
 職能分化や機能分散が進み、個々の調整を進めることよりも、プロジェクト全体をより統合的にマネジメントすることが求められ、さらには、コンプライアンスや情報公開などの認識が社会的に進むにつれ、建設プロジェクトにおいても、より透明性を求める発注者ニーズが高まってきていることから、「設計者」や「施工者」といった従来の利害関係者がプロジェクト全体をマネジメントするのではなく、第三者性を持つ専門職がその役割を担うことが求められるようになってきたのです。この専門職が「コンストラクションマネジャー(CMr)」であり、「コンストラクションマネジャー(CMr)」が参加してプロジェクトを実施する方式がCM方式というものです。
 建設行為には様々な「リスク」が内包しています。先ずは気軽に「コンストラクションマネジャー(CMr)」に相談することから始めましょう。




《讀賣新聞2013.03.12》

タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所 

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高塚哲治(建築家)

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大手設計会社での豊富な経験を生かし、多くの欠陥住宅問題を手がけ、日本ではまだなじみの薄いCM(コンストラクションマネジメント)を広く世間に発信し、遂行している

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