「免振ゴム」性能不足
新築/増改築においてトラブルが発生する建設プロセス上の要因を考察すると、いくつかに分類されます。
今回は七つ目の要因です。
⑦増改築工事において、「増改築部分と既存部分が一体化され、建築基準法の規定を満足しない」ケースなどもあります。これは、建築基準法を十分把握していないリフォームを安易に考える業者が行うところに問題があります。また、最近はマンションの大規模修繕工事、専有部分のリフォームにおけるトラブルも多く見られます。改修工事・増改築工事などの既存部分に関係する工事は、契約時点で、工事をする部分の現状が明らかでない箇所があるにもかかわらず、発注者側(相談を受けたコンサルを含む)が、金額のみの比較でもって低額で工事を発注する傾向にあるところに問題が潜んでいます。新築工事に比べ、リスクが大きい改修工事・増改築工事は、信頼できる専門家に相談し、マネジメントを依頼することが肝要です。