「伝えたつもり」ではなく「伝わった」で、初めて変化が起こる‼
「スーパーマーケットの多くのバイヤーは、実践的マーケティングを知らない!
キャッチコピーなど書けない!
当然、売れるPOPなど、作れない!」
これは、私がメーカーなどを対象に行うマーケティングのセミナーのときに、よく使うフレーズです。
聴衆の興味を引くことを目的とする、誇大な表現ではなく、全くの事実です。
ノン・コモディティには、実践的マーケティングが必要
誰もが知っているコモディティを販売するときは、低い売価を知らせるプライスカードを掲示すれば十分です。
しかし、ノン・コモディティを販売するときには、その価値を伝えるためのPOPや人が売場に立って行う推奨販売が必要になってきます。
これらの出来が、販売量に大きな差を生むことになります。
企業によって、POPを販促担当者や売場担当者が作るというところもありますが、本来、バイヤーが作る方が、ベストです。
なぜなら、バイヤーは、商品の持っている価値(良さ)を知っている(はずの)、また、商品に惚れ込んでいる(はずの)人だからです。
併せて、拘りやストーリーなどを、生産者から聞き出し、お客に伝えることが出来れば、商品は、さらに価値を持つことになります。
バイヤーの責務は、粗利益の最大化!
結果的に、お客が知らなかった、商品の『価値情報』が伝わり、お客の心を掴み、買い上げ率を高めることに繋がります。
これらのことによって、値入を高め、売価を押し上げることを可能にして、粗利益は拡大します。
そして、これらの活動が、戦略的に組み立てられたマーケティングとマーチャンダイジングが、他店との差別化を実現して、お客の支持を勝ち取ることになるのです。
新発売の商品やトレンド品などの導入を早く行うこと。
そして、重点商品を確実に売り込むこと。
などと併せて、バイヤーは、粗利益の拡大を念頭に置いて行動することが重要です。
バイヤーの時間配分が結果を変える!
大手企業は、バイヤー、マーチャンダイザー、そして、スーパーバイザーと役割が分かれていますが、中小零細のスーパーマーケット企業では、バイヤーが、そのすべての職責を担うことになります。
バイヤーは、忙しい中で、実践的マーケティングに注力して行動すること。
そしてその遂行レベルが、結果(粗利益)に大きな差を生むことになるのです。
「スーパーマーケットの多くのバイヤーは、実践的マーケティングを知らない!
キャッチコピーなど書けない!
当然、売れるPOPなど、作れない!」
生産者もバイヤーも、ここに大きなチャンスがあることを、十分に理解してください。
『良い商品』に『良いマーケティング』が加わることで、商品の売れ方は、飛躍的に変化するのです。