スーパーマーケットのバイヤーの仕事は、粗利益の最大化を考えること 売上は結果として上がる

新谷千里

新谷千里

テーマ:スーパーマーケットのマーケティング戦略

「スーパーマーケットの多くのバイヤーは、実践的マーケティングを知らない!
キャッチコピーなど書けない!
当然、売れるPOPなど、作れない!」

これは、私がメーカーなどを対象に行うマーケティングのセミナーのときに、よく使うフレーズです。
聴衆の興味を引くことを目的とする、誇大な表現ではなく、全くの事実です。

ノン・コモディティには、実践的マーケティングが必要

誰もが知っているコモディティを販売するときは、低い売価を知らせるプライスカードを掲示すれば十分です。

しかし、ノン・コモディティを販売するときには、その価値を伝えるためのPOPや人が売場に立って行う推奨販売が必要になってきます。
これらの出来が、販売量に大きな差を生むことになります。

BON商会 (25)-001
企業によって、POPを販促担当者や売場担当者が作るというところもありますが、本来、バイヤーが作る方が、ベストです。
なぜなら、バイヤーは、商品の持っている価値(良さ)を知っている(はずの)、また、商品に惚れ込んでいる(はずの)人だからです。
併せて、拘りやストーリーなどを、生産者から聞き出し、お客に伝えることが出来れば、商品は、さらに価値を持つことになります。

バイヤーの責務は、粗利益の最大化!

結果的に、お客が知らなかった、商品の『価値情報』が伝わり、お客の心を掴み、買い上げ率を高めることに繋がります。

これらのことによって、値入を高め、売価を押し上げることを可能にして、粗利益は拡大します。
そして、これらの活動が、戦略的に組み立てられたマーケティングとマーチャンダイジングが、他店との差別化を実現して、お客の支持を勝ち取ることになるのです。

新発売の商品やトレンド品などの導入を早く行うこと。
そして、重点商品を確実に売り込むこと。
などと併せて、バイヤーは、粗利益の拡大を念頭に置いて行動することが重要です。

バイヤーの時間配分が結果を変える!

大手企業は、バイヤー、マーチャンダイザー、そして、スーパーバイザーと役割が分かれていますが、中小零細のスーパーマーケット企業では、バイヤーが、そのすべての職責を担うことになります。

バイヤーは、忙しい中で、実践的マーケティングに注力して行動すること。
そしてその遂行レベルが、結果(粗利益)に大きな差を生むことになるのです。


「スーパーマーケットの多くのバイヤーは、実践的マーケティングを知らない!
キャッチコピーなど書けない!
当然、売れるPOPなど、作れない!」

生産者もバイヤーも、ここに大きなチャンスがあることを、十分に理解してください。

『良い商品』に『良いマーケティング』が加わることで、商品の売れ方は、飛躍的に変化するのです。

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

新谷千里プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

新谷千里
専門家

新谷千里(経営コンサルタント)

有限会社サミットリテイリングセンター

100社以上の業績向上を実現した業務改善のプロ。売れてしまう実践的マーケティングと作業改善、そしてコスト削減。他では教えてくれない理論と実地指導で、競争の厳しい時代に確実に営業利益を向上させます。

新谷千里プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

高利益を出すスーパーマーケットにするコンサルタント

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ大阪
  3. 大阪のビジネス
  4. 大阪のビジネスコーチング
  5. 新谷千里
  6. コラム一覧
  7. スーパーマーケットのバイヤーの仕事は、粗利益の最大化を考えること 売上は結果として上がる

新谷千里プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼