何事も、原則の理解からスタートすることが重要!
オープンした店舗を、1年ほどで閉店することになった社長と、
コロナ禍以前に業務改善を行い、大幅に営業利益を伸ばし、コロナ禍でさらに業績を押し上げた社長。
何れも、最近起きた現実の話ですが、
この真逆の結果を生み出した、ハッキリとしたオーナーの行動の違いがありました。
それは、
前者(A社)は、小手先の戦術で目先の売上を追っている
後者(B社)は、基本原則を真摯に学び、業務改善を行い、営業利益を追っている
という違いです。
さて、あなたの会社は、どちらタイプでしょうか?
何を学び、どう行動するか?
2年半ほど前に遡ると、A社は業績が順調で、次の出店の計画を考えていました。
一方B社は、業績は年々ジリ貧状態で、かなり深刻な状態になっていました。
しかし、B社は、業務改善に取り掛かります。
真面目に取り組み、生産性を高めて、確実に粗利益を拡大して、コスト削減を実現していったのです。
そして今では、V字回復を実現し、生産性も高く優良企業の域に達しています。
前期の営業利益が予想以上にアップしたので、決算前に基幹店のリニューアルオープンを実現しました。
業務改善のコンサルティングを受け、営業利益を拡大して、店舗改装や設備投資など戦略的投資を実現したのです。
A社は、基本原則を学ぶことなく、勢いで新店舗をオープンしました。
私も、会社全体のコンサルティングを行っていたわけではないのですが、質問を受けアドバイスを行いました。
特に、「遣ってはいけないこと」について幾つが伝えていました。
しかし、それらは聞き入れられず、ムダなお金を使い、(原則を無視した)店舗を作ってしまったのです。
さらに、実践的マーケティングの知識もほとんど無い状態でしたので、
結果は、先述した通りです。
基本原則を学び、正しくムダ無く行動する
基本原則というと堅苦しく感じる方もいるかもしれません。
しかし、マーケティング、マーチャンダイジング、オペレーションなど、何をするにも、基本原則は存在します。
スポーツでも、医療でも、何にでも基本原則があります。
高度成長期に、「出店すれば売れた」時代に起業したスーパーが多くあります。
「基本原則を勉強しないでも、これまで運よく遣って来られた」
しかし、お客が多くの情報を持ち、業態を超えた競争の時代なった今、基本原則を知らないことは、大きなハンディキャップを持つことになります。
基本原則を簡単に言えば、過去の偉人や賢人、そして、実践から生まれた知恵なのです。
基本を理解していれば、応用が利きます。
「遣ってはいけないこと」、「遣らなければいけないこと」が分かります。
他社の現場を観ても、「マネして遣るべきこと」、「遣ってはいけないこと」もわかります。
基本原則を理解していると、ムダな行動やムダなお金を使うことが少なくなるのです。
当然、生産性は高くなります。
ソフト投資をしよう!
A社のように、ハードには投資するのに、知識を得るためのソフト面に投資していない中小零細企業が多くあります。
企業の置かれている環境にもよりますが、基本的には、ソフト面の投資を確実に増やすこと、そして、戦略的(計画的)に行うことが、成長を続けるために重要です。
会社の成長は、従業員スキルの総和で成り立っているのですから。
B社は、社長自ら先頭に立って、学びを続けています。
営業利益も記録的に伸びています。
そのことで、さらなる投資を実現することが出来るのです。
それが、リーダーの仕事であり、リーダーシップのあるべき形です。
さて、あなたの会社は、基本原則を学ぶことを日々続けているでしょうか?
それとも、「全く分かってなかった…」でしょうか。
成長している会社は、遣るべきことを遣っています。