低価格競争の中の『正しい戦い方』
【スーパーコンサルからのヒント】
昨日は、熊本県で業務改善のコンサルティングでした。
コンサルティングの内容は、新店オープンの準備に関するアドバイスと鮮度管理の強化とオペレーション管理。
新店のオープンが迫っていますが、売り場展開や販促関係のソフト面の詰めが出来ていません。
グロサリーの売り場配置は、用途関連から、ベストの配置を割り出して、決定。
ただ、チラシ広告については、ラフを確認するも、大いにインパクトに欠けます。
レイアウトやデザインを印刷会社に任せていますが、ハッキリ言ってセンスがありません。
『差別化』をどう出せるかを、各部門担当に聞き取りをして、『強み』と『USP(Unique Selling Proposition:独自の売り)』を探っていきます。
部門によっては、生産者やメーカーに再度聞き取りを行い、ストーリーも含めて、USPを確立させていきます。
また、コピーライティングの技術を伝えて、ヘッド(キャッチ)、ボディ(紹介文)の作り方、写真や自体など、紙面構成とデザイン修正のアドバイスを加えました。
そして、鮮度管理です。
言うまでもなく、スーパーマーケットの根幹の部分です。
鮮度は、お店の信用、支持率に関係し、その管理レベルの良し悪しは、オペレーションの時間とコストに大いに関係する、非常に重要な問題です。
ここのところが、真に理解できていない中小企業が、山ほどあります。
生鮮は、目利きによる、早期の見切り処理が、生産性に大きな差を生みます。
プロとしてのスキルと行動が求められます。
現場(売場)で、関係者全員を集めて、現物を見せながら実地指導を行いました。
また、日配品に関しては、日付管理と見切り処理について、ルールの変更とオペレーションを具体的に伝えました。
確実に実行すれば、見切りの低減と廃棄の削減で、ロスを大幅に減らすことが出来ます。
そして、それらのことによって、今まで掛かっていた作業の人時を大幅に削減することが出来ます。
今まで当たり前にやっていること。
実は、その多くのことに、業務改善の要素が有ります。
そしてそれらは、人件費の高騰や人手不足などの問題を、意外に簡単に解決してくれることも少なくないのです。
人手が足りないのではなく、
作業の段取りや仕組み、作業動作など、『オペレーション・スキル』が低いのです。