人手不足が小売業を変える!小売業が取り組むべき改善策【ダイヤモンド・チェーンストア215原稿】
私は今まで、頑張っているけど結果が出ない人を多く見てきました。
朝から晩まで、黙々とやっている人。
そして、場合によっては休日出勤や、仕事を自宅に持ち帰って処理する人。
当然、家族も多かれ少なかれ、その影響を受けることになります。
「あの人は、頑張っているね」という、評価をする人もいますが、はたして本当にそうなのでしょうか?
農耕民族である日本人は、「朝から晩まで働くこと」を美徳と考えられていました。
「お隣の○○さんは、よく働くね」と言ったようなものです。
その行動は、本人に対する信頼にも繋がっていたとも思います。
しかし、今は令和の時代に入りました。明治や大正、昭和初期の時代ではありません。
家族の在り方だって、価値観だって、全く変化しています。
そして、働き方改革が叫ばれる時代です。
農家だって、特別な話ではありません。
私も、みかん農家の長男で生まれてきましたので、農家の苦労は十分に分かっているつもりです。
その上で、あえて私が申しあげたいことは、「方法が目的化してはいけないか」と言うことです。
結果を出せる方法を学ぶ
目的は、成果を出すことです。そのためには、「どう行動(方法(手段))するか」が問題です。
そういう意味では、狩猟民族的な考えが重要だと私は思います。
獲物を取るという結果を出せなければ、飢え死にしてしまいます。
今までの、あまり効果が出ないやり方を続けていては、余りにも勿体ないことです。
方法に満足して、結果を出せなければ、大切な時間を無駄にするとことになります。
では、どうすれば良いのか?
それは、簡単なことです。
「良い結果を出す方法を学ぶ」という、行動をとることです。
「どうやって学ぶか」が分からなければ、詳しい人に聞くことです。インターネットで調べれば、意外に簡単に、見付けることが出来るかもしれません。
また、セミナーに出ることや、コンサルティングを受けることが、課題解決の近道でしょう。
セミナーやコンサルティングは、「お金が掛かる」と躊躇する人も多いと思いますが、自分やチームを確実に成長させ成果を上げることができれば、投資自体何の問題もないことです。
要するに、ビジネスをうまく回して、確実にお金を稼ぐ仕組みをつくることができれば良いのです。
例えば、お金が掛かる人間ドックでも、身体の悪いところが見付かり、すぐに治療を行えば、早く健康な体を取り戻すことできます。
掛かったお金は、その後の人生を考えれば、何の問題もないことです。
ビジネスにおいても、全く同じことが言えると思います。
時間軸で考える癖を付ける
気を付けなければならないことは、目先のお金をケチって、将来の大切なお金や時間をドブに捨ててしまうようなことにならないようにすることです。
例えば、バスや電車を乗り継ぐことによって、交通費を安く上げても、大事な打ち合わせに遅れたりしては、何にもなりません。相手の機嫌を損ねてしまい、大事な契約を失うことになるかもしれません。
この場合、言うまでもなく、お金が掛かってもタクシーを選択すべきです。
お金ではなく、時間を優先すべきです。
結果が出せない人の多くは、時間とお金(投資)の判断に、問題を抱えている場合をよく見掛けます。
投資したお金は、正しく行動すれば、またすぐに増やすことができますが、時間は、二度と戻ってこないのです。
また、中小企業では、教育その他の投資に対して、国や地方自治体の手厚い補助金だって用意されています。
このことも、多くの中小零細のスーパーマーケットのオーナーは、知らない人が多くいます。
結果にコミットすることを癖付ける
結果を出せない人の多くは、ゴールを明確にしていない。また、目標自体のレベルが低いという場合を多く見掛けます。
そして、方法や手段が目標になっていることも、少なくありません。
例えば、私のコンサルティングを受けてもらう場合(部門の粗利益率が低迷している事例)、粗利益率30%にするとか、500万円の粗利益を達成するというように、高い目標設定をすることを実践してもらっています。
「前期より、0.3%アップ」というような、低い目標では、担当者のモチベーションも上がりません。当然、今までの慣れ親しんだ行動を続けてしまい、行動に何の変化も起こさないということになります。
また、結果を出せない人の多くは、「POPデータを見て、ロスを減らします」や、「在庫を減らします」ということが、目標になっています。
勿論これらの手段は、重要ではあるのですが、方法であり、目指す結果ではないのです。
失敗から学ぶ
高い目標を設定していれば、行動(今までのやり方)を変えることになります。
そして、初めてのやり方に挑戦して、うまくいかない場合もあると思います。
しかし、こういう時の失敗は、全く問題ありません。
失敗したやり方は、再度改善を加えて実行すれば良いのです。
また、違うやり方に変えても良いでしょう。
そして何より、失敗したことによって、『上手くいかない方法』を知る(学ぶ)ことになります。これは、行動した人だけが知る、重要な学びになります。
失敗しても、何もネガティブになることは、必要ありません。
業務改善を確実に成果につなげるためには、常にポジティブ・シンキング(前向き思考)で行きましょう。
徐々に標準を上げる
どちらにしても、新たな行動を取り入れていくことにより、本人が気付かないうちに、スタンダード・レベルは、確実にアップします。
今まで、不可能であったことが、出来るようになっていきます。
このことは、筋トレに似ていると思います。
日々の継続が、確実に体を変化させていくことになります。
逆に、行動しない人は、時間の経過とともに確実に衰えていきます。
仕事も、高い目標設定をすることによって、確実に考え方と行動を変えて、実行することによって、スタンダード・レベルが、確実にアップしていくことになるのです。
そして、更に重要な行動が有ります。
それは、解らなければ、『聞く勇気』を持って行動することです。
それが早道であり、時間軸で考えれば、一時的にコストがかかっても、結果的には、大きな成果と時間を節約することになると思います。
頑張ってはいけません。
『正しいやり方』を学んで、無駄なく行動することが重要です。
決して、目先の売り上げを追うような戦術思考で、無駄な時間を消費してはいけません。
お客と従業員にフォーカスした、無駄の少ない、戦略思考で行動しましょう。
月刊商人舎[電子版]
<連載記事一覧>は、下をクリックして、ご覧いただけます。
⇒ 新谷千里の「お客と社員に支持される生産性向上策」
もし、あなたが、
生産性を上げて、確実に業績を向上させたい時は、是非、サミットリテイリングセンターへご連絡ください。
100社以上の業績を大幅に向上させた、他社では教えてくれない『メソッド』が当社には有ります。
「お気軽に、「お問い合わせ」してみませんか…。勿論無料です(笑)」
サミットリテイリングセンターへのお問合せ、ご相談は、⇒こちらからどうぞ