お客は、価値に対価を払う‼

新谷千里

新谷千里

テーマ:スーパーの営業戦略

スーパーマーケットで働く人の中には、競合店の売価を気にする人が多くいます。その場合の行動は、売値を下落させる方向に向かいます。

しかし、競合店の売価だけを気にしていては、ビジネスは成り立ちませんし、そういう会社に明るい将来はありません。

フォーカスしなくてはいけないことは、商品やサービスの『価値』です。

お客は、価値に納得したら、その対価を払う

お客が買い物をする時に、考えることは、価格だけではありません。
お客は、「お金を出す価値」が有る商品が、欲しいのです。

美味しいもの。新鮮なもの。健康にしてくれそうなもの。楽しいもの。嬉しくなるもの。簡単で便利になるもの。など、そのニーズは、それぞれに多く存在します。

そして、それは、お客が持っているニーズ(顕在欲求)と、まだお客が知らないニーズ(潜在ニーズ)があり、そして更に、「どうしても欲しい」と思う、ウォンツ商品があります。

これらの商品は、少しぐらい高い売価でも、お客自信が納得すれば、納得して、お金を払ってくれます。
更に、お客個人が感じる、価値ある情報が紹介されていれば、更に売価が高くても、問題は無いでしょうん。
ですから、売る側が、その価値を正しく、お客に伝える必要があります。

でも、それをやっているスーパーマーケットは、決して多くありません。これは、非常に勿体ないことです。

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お客と売側のギャップ⁉

言うまでもなく、お客は、あなたが売っている商品の原価は知りません。

なのに、売る側は、原価と値入率で、売価を設定する癖が沁みついています。
今までの社内慣習や、自分の生活感や価値観で決めているのです。

更に言えば、スーパーマーケットの正社員の多くが、男性です。特に、社長はじめ幹部社員は、殆ど男性です。
スーパーマーケットのお客の殆どが、女性なのに、です。

ですから、「売る側が思っていること」と「お客が思い、感じていること」に、ギャップがあると考えなければなりません。

そして、SNSの普及も手伝って、お客の持つ情報量は、すさまじく多くなっていると思います。
また、何かの疑問があれば、すぐにSNSで調べることも出来ます。

ノン・コモディティに力を入れる

NB商品などのコモディティ(一般大衆化された)商品は、競合店との関係で、その売価は、下落する方向に向かいます。当然原価交渉は、バイヤーの重要な責務であると言えます。

しかし、NB以外の良い商品(ノン・コモディティ)が、世の中には、とてつもなく多く存在しているのです。
バイヤーは、それらの情報を取りに行くこと、そして、その活動に、時間を多く使うべきです。

原価+価値情報で、お客が買う売価が決まるです。
ですから、商品やサービスが持っている価値を、POPや試食販売などで、正しく、お客に伝える努力が必要です。

お客は、『価値』に、お金を払うのです。

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新谷千里
専門家

新谷千里(経営コンサルタント)

有限会社サミットリテイリングセンター

100社以上の業績向上を実現した業務改善のプロ。売れてしまう実践的マーケティングと作業改善、そしてコスト削減。他では教えてくれない理論と実地指導で、競争の厳しい時代に確実に営業利益を向上させます。

新谷千里プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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