未払い賃金請求300万円、片田舎のスーパーの恐怖!
電気代や人件費など固定経費の大幅な高騰。
仕入原価も高騰し、そのままでは粗利益率も低下してしまう。
売上を伸ばしたいのは、誰でも同じ。
しかし、ウィズ・コロナで、外食や移動を控えていた消費者がコロナ禍前の生活に戻りつつある。
また、コロナ禍でネットスーパーなどを活用する人が増えたことなど、外部環境の変化から、スーパーの来店客数自体が減る傾向にあります。
売上は、客数×客単価×来店頻度ですから、一番肝心な客数が減ることは、売上の低下を招くことに繋がります。
そこで、考えなくてはならないことは、粗利益を伸ばす改善行動です。
それを、簡単に無理なく効果を出せる方法は、欠品を無くすことです。
そのためには、欠品の意味と現実を正しく理解して、改善行動を取る必要があります。
下の写真は、パン売り場の、食パンやロールパンの売場のものです。
夕方の写真ですが、主要品目の中で、多くの欠品が発生しています。
更に、下の写真は、菓子パン布売場のものです。
ここでも、多くの欠品が発生しています。
この様な光景は、多くのスーパーマーケットの売場で見ることが出来ます。
ここに、業績回復のための大きなヒントがあります。
食パンやロールパンは、主食です。
お客の多くは、どのバンにするか決めている人も少なくないと思います。
「お客の不満」を正しく理解すること。
そして、欠品は、多くの利益を損失していることを理解する必要があります。
改善するためには、
①時間帯別の売場確認
②単品ごとの販売数量や最終販売時間確認
③①と②を日々行うこと
そして、
③単品ごとの発注数量の修正
④修正を適宜加える
などを継続して行えば、売上もアップして、大幅に粗利益を拡大することが可能となります。
そして、更に、この改善行動には、経費も時間と手間も殆ど発生しません。
ですから、カテゴリーの営業利益の大幅な増加が期待できます。
業務改善や生産性の向上のヒントは、今回のパンの欠品の事例の様に、現場に山ほど落ちています。
現在業績不振で苦しんでいる店舗でも、これらを理解して、改善を加えることが出来れば、人時やお金を投資することなく、大きな改善が期待出来ます。参考にしていただけるのではないでしょうか。
パンコーナーの事例で言えば、夕方と夜間(または、朝の品出し前)に、売場の欠品状況を確認すれば、改善すべき問題はすぐに分かります。
その行動を、怠ってはいけません。
もう一度言います。
業績改善のヒントは、現場に山ほど転がっています。
今回の事例は、あくまでもその一つにすぎません。