「美味しくなかったら、返金します⁉」

新谷千里

新谷千里

テーマ:スーパーの営業戦略

お客が、商品を買おうかどうしようか、迷っているとします。

その時に、お店の店員さんが、
「これ、美味しいですよ」
「お買い得です」
「もし、ご満足いけなかったら、すぐに返金します」
と言ってくれたら、あなたは、どう思うでしょうか。

「そこまで言ってくれるのであれば・・・」
と、買う選択肢をする人が、一気に増えるのではないでしょうか。

仮に、直接お客に伝えられなくても、
「もし、美味しくなかったら、返金します」
とPOPに大きく書いてあれば、販売数は確実に伸びます。

皆さんは、お客にこのフレーズを使えますか?

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リスクリバーサル

リスクリバーサルとは、保証です。

お客が、何かの理由で、購買決定をためらっていると言う場合に、
「大丈夫ですよ・・・」と、やさしく背中を押してあげるのです。

「もし、ご満足頂けなければ、お代は頂きません」ということです。
そのことによって、お客の「買わない理由」が無くなります。

「買いたい気持ちがあるのに、買えない」状態は、非常にもどかしいものです。

リスクリバーサルは、マーケティング戦略の一つです。
売る側にとってもメリットは、非常に大きいと言えます。

初めて聞く人は、『損』の一文字が、頭に浮かぶかもしれません。
でも、落ち着いて考えてもらえば、お客からの信用も高まり、買って満足していただければ、贔屓客にもなってくれることも十分考えられます。

中長期的に考えても、顧客生涯価値は、確実に高まることになります。

コンセプトは、あるか?

セミナーなどで、
「美味しくなかったら、お金返しますとPOPにかきましょう」
「売れますよ」
と私が言うと、会場の参加者からは、ポカンとする人。にやける人。という様に面白い反応が返ってきます。

参加者に指名して、「どうですか」と聞くと、
「えッ・・・」
「本当に、書くんですか?」
「大丈夫ですか?」
というような、返事が返ってきます。

ここで、会社の理念やコンセプト、いわゆる、「お客に対する思い」の共有度合いの違いが推測できます。
オーナーは、いつも「顧客満足・・・」と言っているのに、対応はそうはなっていない。のです。

お客の納得するものを売る。これが商売の基本です。
であれば、「満足いただければ返金する」ということは、当たり前のことであり、「間違いありません」という、売り手側の保証を表すものであるのです。
お客の満足度は、確実にアップすることになります。

美味しいものを仕入れることは、『ブランドづくり』の第一歩

お客の支持を得て成功するには、ここに重要なヒントがあります。

価格は、二の次です。
どうでも良いということではないのですが、価格は、優先度の一番ではありません。
そのことを、社内でしっかり共有することが、必要です。

「お客に喜んでもらう、美味しい商品を仕入れる」
そして、
「伝えてあげる」
ことが、商売を成功させるためには、非常に重要であり、外してはいけない行動です。


「満足いただけなければ、お代は頂きません」の思いを持って行動しているでしょうか。。
そのことを、今のあなたの行動と、比べてみてください。
普段からその行動が取れていれば、商売の「成功の確率は確実に高くなる」と言えると思います。

人の脳は、「商品が高品質であると認識した瞬間に、購買率が平均30%上昇する」という、マーケティングのデータもあります。

明確な保証は、売上とブランディング確立の大きな役目を果たしてくれます。

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新谷千里
専門家

新谷千里(経営コンサルタント)

有限会社サミットリテイリングセンター

100社以上の業績向上を実現した業務改善のプロ。売れてしまう実践的マーケティングと作業改善、そしてコスト削減。他では教えてくれない理論と実地指導で、競争の厳しい時代に確実に営業利益を向上させます。

新谷千里プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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