スーパーの売上を上げる8施策まとめ 買い上げ点数を上げ、客単価向上を目指せ
ゴンドラの中の定番に眠っている、『こだわり品』。値段も高い。「売れていない・・・」
過日、クライアントの訪問の折、売場で私が、
「これ、売れてますか?」と、店長に尋ねると、
「週に、1本ぐらいですかね・・・」
と、答えが返ってきました。
「美味しいですか?」の質問に、
「美味しいです」と、即答です。
「わかりました」
「じゃあ、100本仕入れてください」
店長は、
「えッ、100本ですか?」
「そうです、100本です」
チャレンジをしていない
「良い商品であれば、売れる」。これは、ウソです。
効果的なマーケティングの実践が伴わなければ、いくら良い商品でも売れません。
最初は、気合を入れて仕入れても、ただ並べているだけでは、まして、普段売っている商品の1.5倍や2倍という様に、価格も高ければなおさらです。
商品を目にして、
「どうなんだろう?」と思うお客がいても、買うと言うチャレンジをしてくれる人は、ほんの一握りです。
その他大勢は、「また、今度・・・」と、なってしまいます。
この店でも、ただゴンドラの棚に並べているだけです。
『こだわり品』と書かれたPOPが付けてありますが、その内容は、全く心に響きません。
仕入れて、並べて、お仕舞。(その商品も終わり時間を待っているだけなのです(笑))
これでは、売れません。「運を天に任せる」という、非現実的な行動をしているだけです。
簡単に65本?
この店では、青果部門とグロサリー部門の商品を各1個ずつ選定して、各100個を仕入れて販売してもらいました。
指示したこと(条件)は、
①売価は下げない。
②主要導線上で展開。
③プライスカード以外にPOPを付ける。
ということだけです。
結果は、約3週間で、74個と65個の販売です。1ヶ月で、100本の予算は、ほぼ達成できるでしょう。
少しやり方を変えただけで、結果は大きく変わります。
『遣るべきこと』を遣れば、変わるのです。
この場合、『売れた』と言うだけではなく、
『買った人がいた』という事実が重要です。
お客が、「美味しかった」という体験をしたという、貴重な体験です。
商売には、これが無ければなりません。
マーケティング戦略的思考が大事
安売りせずに、お客に喜んでもらって、売上を上げる。
それを実現するために知っておきたいこと。
それが、実践的、そして、戦略的マーケティング思考だと、私は考えています。
ジョイントベンチャー、コピーライティング、売場づくりの4P、紹介システム、USP、バーター・・・。など、遣れることは沢山、山ほど有ると言えます。
しかし、結果が出ない人のほとんどは、それらを知らず、ただ遣っているだけ、なのです。
「やり方が悪い」ということです。
特に気を付けなければならないことは、原理や原則を理解しないまま遣っていると、大した効果が出ないだけでなく、『大切な時間を浪費』してしまうことにもなります。
何事も、基本(戦略)を学び、応用(戦術)を試す(楽しむ)ということを、実践して、行動の繰り返しによって、知恵(効果の出る方法)と持つことになっていきます。
この店は、1日来店客数が1,000人足らずのミニ・スーパーです。
マーケティングの「マ」の経験も無い、お店(会社)です。
展開場所とPOPを変えただけで、結果は大きく変わりました。
しかし、遣れることは、まだまだたくさん残っています。
これから本格的に、マーケティングを実践してもらい、V字回復をしてもらいます。
売ってあげる・・・?
「これは、良い商品だ。あの人に教えてあげなければ・・・」
これが、販売側の商売の基本的な考え方です。(あってほしいと思います)
だから、あなたの店が必要なのです。お客が、「行きたい」と思うのです。
そのために、仕入れ(バイイング)の業務が必要であり、目的を持った、良い仕事が出来るのです。
「売って(仕入れて)あげる」
「(ぜひ)売って(仕入れて)頂戴」
の関係を築くのです。
ですから、「無くては困るお店」になるのです。
そのためには、『伝える』という、手段が必須となってきます。
楽しい仕事の仕方
Win-Winの関係を築くこと。
それは、お客に対しては勿論のこと、従業員同士や地域との関わりにおいても、大いに活用することが出来ます。
今回の実験を基に、これからこのお店の各担当者には、色々な商品の販売にチャレンジしてもらおうと思っています。
失敗も含め、大いに経験を積んでもらい、『知恵』を付けて行ってもらおうと思います。
実に、楽しい仕事です。
ルーティンで、「仕事を遣っている」と考えていてはいけません。
それは、『作業』です。『業務』をやるのです。
お客のために、「売れる仕組みをつくる」という、有意義で、とても貢献度の高い仕事です。
どうでも良いことに、大切な時間を浪費しては、勿体ないとは思いませんか?
⇩【価値を伝えれば商品は売れる】実践的マーケティングその方法⇩
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