できる社員は、「どうしたら出来るか?」と考える!

新谷千里

新谷千里

テーマ:スーパーの業務改善

先日、クライアントを訪問した折、花売り場で、写真のPOPを見付けました。

花POP

「お客様へ・お花のアレンジは、承っておりません。ご了承ください。」

私は、早速店長を呼んで、ご丁寧にお叱りさせていただいた。(笑)

少しは、考えてPOPを掲示しよう。
POPは、紙代、インク代も掛かりますが、なんと言ってもオペレーション・コストがかかります。
おそらくこのPOPは、
お客様から「アレンジはやってないんですか?」と言う様な声を何度か聞き、また、聞かれることを予測して、それに先手を打って付けたPOPでしょう。

悪く言えば、お客様への命令です。


お客様のニーズを読み取る努力をしよう


この写真のPOPは、新入社員でもつくることが出来ます。

大事なことは、お客様から、「アレンジはやってないんですか?」という声をいただいたということです。
そこには、必要であるというニーズが発生しているのです。
この場合は、顕在ニーズです。
目の前に見ることのできる、ハッキリとしたニーズが有るのです。
どの様な商売も、そこから始まるのです。

しかし、それを感じ取ることが出来なければ、販売そして売上には繋げられません。
非常に勿体無いことです。


「出来ない!」と考えない


そして、ここにもう一つ隠れている問題は、「出来ない!」と言うことです。
人の行動(物事)は、「出来ない!」と考えた瞬間に、思考がストップしてしまいます。

マネジメントとしてもマーケティングとしても、要注意です。

大事なことは、「どうしたら出来るか?」と考える癖を付けることです。
そうすると、いくらかのアイデアが浮かんでくるはずです。
自分だけで考えても良いアイデアが浮かばなければ、同僚や上司に聞くことも出来るでしょう。

それが、仕事です。
「どうしたら出来るか?」と考えると仕事は、俄然楽しくなってきます。ワクワク感も感じることも出来るかもしれません。


こんな方法も有る


例えば、売っている商品が外注品だったら、その納品してくれる花屋さんに対して、
「事前に何時までに、注文を出せば作って貰えますか?」
という質問をしてみれば、
「はい。1日前の午前中だったら大丈夫です」
など、何らかの返事が返ってきます。

そしたら、その旨をPOPに書けば、お客様も理解してくれます。

花のアレンジの場合、「今日欲しい」という急なこともあると思いますが、
多くの場合、「いつに欲しい」ということが、ある程度予定より先に分かっていると思います。
ですから、「何日前までに、ご注文ください」と伝えることが出来れば、お客様にも喜んでいただけることでしょう。

花POP2

そして、
何種類かのアレンジの写真と価格やサイズなどを表示した、POPを掲示してあげるとより分かりやすく、注文が取れる確率がグンとアップします。
それも、ほとんどロスのない、予約注文という形でです。

POPが、あなたの代わりに営業をしてくれるのです。

この様なことは、果物やグロサリーの輸入食品のの盛かごなどにも、大いに応用が聞くことだと思います。
(この場合は、写真ではなく、できるだけ商品化して展示することがベストでしょう)


win-win-winをめざす


お客さんが悦んでくれます。
当然商売をしているお店の売上が立ちます。
納品してくれているベンダーも売上が上がります。

3者が悦ぶ素晴らしい結果が生まれます。

もう一度言います。
「出来ない」と考えた途端に思考が停止します。

仕事も人生も、
「なんとかなる」
「何か方法が有るはず」
「誰かに聞いてみよう」
と考えて行動すると結果は、大きく変わります。(はずです。)

考え方を変えれば、行動が、そして、人生が変わります。
多くの人によっては、とてつもなく大きく変わります。


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新谷千里(経営コンサルタント)

有限会社サミットリテイリングセンター

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