人手不足が小売業を変える!小売業が取り組むべき改善策【ダイヤモンド・チェーンストア215原稿】
先日、クライアントを訪問した折、花売り場で、写真のPOPを見付けました。
「お客様へ・お花のアレンジは、承っておりません。ご了承ください。」
私は、早速店長を呼んで、ご丁寧にお叱りさせていただいた。(笑)
少しは、考えてPOPを掲示しよう。
POPは、紙代、インク代も掛かりますが、なんと言ってもオペレーション・コストがかかります。
おそらくこのPOPは、
お客様から「アレンジはやってないんですか?」と言う様な声を何度か聞き、また、聞かれることを予測して、それに先手を打って付けたPOPでしょう。
悪く言えば、お客様への命令です。
お客様のニーズを読み取る努力をしよう
この写真のPOPは、新入社員でもつくることが出来ます。
大事なことは、お客様から、「アレンジはやってないんですか?」という声をいただいたということです。
そこには、必要であるというニーズが発生しているのです。
この場合は、顕在ニーズです。
目の前に見ることのできる、ハッキリとしたニーズが有るのです。
どの様な商売も、そこから始まるのです。
しかし、それを感じ取ることが出来なければ、販売そして売上には繋げられません。
非常に勿体無いことです。
「出来ない!」と考えない
そして、ここにもう一つ隠れている問題は、「出来ない!」と言うことです。
人の行動(物事)は、「出来ない!」と考えた瞬間に、思考がストップしてしまいます。
マネジメントとしてもマーケティングとしても、要注意です。
大事なことは、「どうしたら出来るか?」と考える癖を付けることです。
そうすると、いくらかのアイデアが浮かんでくるはずです。
自分だけで考えても良いアイデアが浮かばなければ、同僚や上司に聞くことも出来るでしょう。
それが、仕事です。
「どうしたら出来るか?」と考えると仕事は、俄然楽しくなってきます。ワクワク感も感じることも出来るかもしれません。
こんな方法も有る
例えば、売っている商品が外注品だったら、その納品してくれる花屋さんに対して、
「事前に何時までに、注文を出せば作って貰えますか?」
という質問をしてみれば、
「はい。1日前の午前中だったら大丈夫です」
など、何らかの返事が返ってきます。
そしたら、その旨をPOPに書けば、お客様も理解してくれます。
花のアレンジの場合、「今日欲しい」という急なこともあると思いますが、
多くの場合、「いつに欲しい」ということが、ある程度予定より先に分かっていると思います。
ですから、「何日前までに、ご注文ください」と伝えることが出来れば、お客様にも喜んでいただけることでしょう。
そして、
何種類かのアレンジの写真と価格やサイズなどを表示した、POPを掲示してあげるとより分かりやすく、注文が取れる確率がグンとアップします。
それも、ほとんどロスのない、予約注文という形でです。
POPが、あなたの代わりに営業をしてくれるのです。
この様なことは、果物やグロサリーの輸入食品のの盛かごなどにも、大いに応用が聞くことだと思います。
(この場合は、写真ではなく、できるだけ商品化して展示することがベストでしょう)
win-win-winをめざす
お客さんが悦んでくれます。
当然商売をしているお店の売上が立ちます。
納品してくれているベンダーも売上が上がります。
3者が悦ぶ素晴らしい結果が生まれます。
もう一度言います。
「出来ない」と考えた途端に思考が停止します。
仕事も人生も、
「なんとかなる」
「何か方法が有るはず」
「誰かに聞いてみよう」
と考えて行動すると結果は、大きく変わります。(はずです。)
考え方を変えれば、行動が、そして、人生が変わります。
多くの人によっては、とてつもなく大きく変わります。
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