落合恵子さんの元旦の習慣は遺言? ☆成年後見vol.4⑥☆
こんにちは、司法書士佐井惠子です。
朝日新聞夕刊にニッポン人脈記「認知症のわたし」というシリーズ記事があります。
そこに、「家族の介護を奪わない」といものがありました。
介護においても、後見業務においても、親族との関係で心がけないといけないことは共通しています。
施設職員として看取りをしたときの経験からの気づきでした。
「懸命に介護しているつもりが、家族から介護を奪っていた。申し訳ない思いだった。
それ以来、○○は、家族との縁を切らないよう工夫してきた。(以下略)」
介護において、プロが存在し、プロは正しい介護を行うことができる。
けれども、家族が本人に関わりをもつ機会を奪ってはいけないと言います。
成年後見の仕事においても、親族以外の者が後見人を引き受ける場合、
何もかもを後見人がするつもりになると、後見人は仕事がしやすい面があります。
ところが、それではご本人にとって、幸せではないでしょうし、
ご家族にとっても、悔いの残る結果となると思うのです。
それでは、本末転倒です。
いかに家族を巻き込んで後見人として働くか。
それが、大切だと思います。
任意後見契約を結んでいるAさん。
最近、今までにない電話がかかってきたと心配になって、
その姪御さん達が遠方より訪ねていらっしゃいました。
Aさんは、ぱっと笑顔が出て、同席していた私も嬉しくなります。
姪御さん達は、かねてより、私と契約を結んだことを聞いておられましたし、
思いがけないことに、「契約をしてから、伯母が本当に明るくなった。」と言って、
任意後見人としての私を認めて下さいました。
私も、ケアマネージャーやヘルパーさんと共に、しっかりとご本人を守っていこうと思っていますが、
後見人ではどうにもならないこと、親族の方であればできること、
例えば、医療行為の同意などは、その役割を担ってほしいとお願いしました。
もちろん、ご本人の意向も、ライフプランとして文書にしていましたので、それもお伝えでき、
幸い、快諾していただけました。
姪御さん達にお目にかかれて、本当に良かったです。
初めは不安があったと思いますが、お話しする内に、だんだん笑顔が増えて来て、
これで安心して、後見業務を行っていけます。
笑顔の輪が広がりますように。
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司法書士佐井惠子
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