2015年度から、介護ロボ 介護保険対象に ☆成年後見vol.9⑱☆

佐井惠子

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テーマ:成年後見と資格制限



こんにちは、司法書士佐井惠子です。
平成24年7月30日、日本経済新聞朝刊一面の記事によれば、
2015年度から、介護ロボに対して、介護保険の適用を拡大して利用料を9割補助するという。
介護保険料を負担する者としては、
それは自費でもいいのではないかと思うものも含まれているようで、ちょっと複雑です。

介護ロボを、大きく3つのタイプに分類しています。
① 体に装着するタイプ
  腕や足に装着して、荷物の持ち上げや歩行といった運動を助ける。
  「筋力の低下したあなたも、この装着型ロボットスーツを装着すれば、
スーパーマンも真っ青」といったもの。
私も欲しいです。でも、高価そうですね。
  もっと未来の話と思っていましたが、保険を使えるようになると、
  急に身近になってきて、嬉しいです。
  
② 日常生活を支えるタイプ
  食事や入浴、排せつなど日常生活を手助けして、介助者の負担を軽くする。
  入浴介助ロボットなど、介護者の身体の負担を軽減するロボットは、
  施設で働く人たちの健康を守ってくれるはずです。
  人の手とロボットの手と、両方で介護してもらえるならば安心です。

③ コミュニケーションをとるタイプ
  話したり泣いたりしてコミュニケーションをとる。
高齢者のメンタルケアや見守りに活用。
アザラシ型ロボットや、子どもの姿をした人形ロボット。
ここにきて、複雑な気持ちに・・・。

後見人をしている90歳の女性は、
男の子の姿をした、笑ったり、「お腹がすいたよ。」だとか、「遊んで。」だとか言うお人形に、
ご自身を「お母さん」と言って、楽しんでおられます。買って良かったと思います。
かといって個人で購入できない金額でもありません。
本当に、介護保険で支払う必要があるのか、そこが疑問です。
介護者の負担を軽減して、その空いた時間や残った体力を、
高齢者とのコミュニケ―ションに使ってもらうのが本来のはずですが。

介護は、家庭でするもの。舅姑のお世話は、嫁の仕事。
介護保険のおかげで、そういった意識が変わってきています。
介護保険は、介護を第三者がするという前提で制度設計しているので、有料が前提です。

有用であることは認めますが、それでも、
アザラシロボットを介護保険で購入するより、もっと人を充てて欲しい、
人と人が顔を合わせてしてこそ、コミュニケーションがとれると思います。

笑顔の輪が広がりますように。

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