成年後見人ならではの不動産売買 ☆成年後見vol.8⑲☆
こんにちは、司法書士佐井惠子です。
成年後見人に身元保証人となることを求める施設は減ってきていますが、
まだまだ、身寄りのない方の場合、第三者後見人に就任を求めてくる場合があります。
この身元保証人になる有料ビジネスがあるようですが、あなたは、いくらなら頼みますか?
入所や入院に際しての身元保証人の意味合いは、次のようなことでしょう。
1.費用の支払い。
本人の資産では足りない場合、それを代わって支払うことも含めています。
2.症状が急変したときの緊急連絡先、医療行為の同意、看取りの同意。
本人死亡のときには、連絡先であったり、ご遺体や遺品の引き取り。
ビジネスとしての身元保証の内容は、1.に関することのみだとして、
そのサービスに、あなたならいくら支払いますか?
事務所内で、意見を聞いてみました。
3000円とか、5000円とか、意見が出ました。
最高で、どこまで出せる?との問いに、3万円!との一声が・・・。
もう少し、具体的に質問してみました。
予め、お金を預けておいて、その範囲で本人に代わって支払うということなら、利用してもいい?
私的な銀行のようですが。
それなら、いいという意見が出てきました。
預けるお金は、何千円では済まないけれど、かえってその方が安心なのでしょうか。
預かった財産は、身元引受をする会社の給料や家賃・光熱費に使われてしまって、
気がついたら、何も残っていなかった・・・なんて、大丈夫かな?
意地悪な質問に、うーん、困ったといった沈黙が・・・。
ついつい、消費者被害と繋げて考える癖がついています。
そのサービスが成り立つ仕組み、利益を上げていく仕組みを考えてみると、
安心かどうか、大まかな判断ができると思います。
例えば、リーガルサポートの成年後見人や信託では、
自分自身の財産と本人の財産は、分けて管理するのが当たり前。
成年後見人や受託者の、基本中の基本です。
身元保証人にお金を出そうとするのは、「自尊心」のため。
身元保証人を頼む人がいないと、思われたくない。
病院や施設で、これからお世話になるのだから、
身元保証人になるならないと、のっけから喧嘩してくれるな。
根っこは、そこにあるのだと、剛球を投げ込んでくる人もいて、
それも一理あるけれど、でも何も言わなければ変わらないと思ったり。
身元保証人を求める病院・施設も、それをお金で何とかしようとする人も、
なかなか一筋縄ではいきませんね。
笑顔の輪が広がりますように。
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親族後見人や市民後見人をなさっている方。
成年後見人の申立をしようと思っている方。
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司法書士佐井惠子
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