社訓を定款の前文に入れた社長の覚悟 ☆企業法務vol.3⑯☆
こんにちは、司法書士佐井惠子です。
司法書士事務所を長くしていますと、個人の依頼者さんとの一対一の繋がりが、
だんだんと増えてきます。
それは、一代限りではなく、次の世代にも受け継いでもらえる繋がりです。
仕事ぶりを喜んでもらった結果かもしれません。
他に頼めるところがなかったからかもしれません。
それでも、沢山ある中で、名指ししてもらえたからには、それに応えようと思います。
あてにしてもらえる事務所にならなければいけません。
以前、相続登記をさせていただいたSさんのご遺族の姪御さんから、電話をいただきました。
その姪御さんに、初めて事務所にお越しいただいて、私に連絡を取って下さった顛末を知りました。
年賀状が保管してあったこともそうだけれど、
Sさんご本人が、病床で、佐井のところで相続手続きを頼めばいいからと仰って下さっていたそうです。
嬉しいことです。
仕事を始めた頃には、個人の依頼者さんは、一回限りのお仕事という気持ちがありました。
気に入って、お友だちを紹介下さるということはありましたが、
その方自身が、繰り返しご依頼下さることはあまり考えられなかったのです。
ところが、これだけ長く仕事をしていますと、
個人の依頼者さんほど、佐井事務所をあてにして下さっているのだということがわかってきます。
事務所の理念を、
「私たちは、安心と信頼の醸成を通して、
ひとりひとりを尊重する、豊かな社会に貢献します。」と、定めています。
「長い期間を通じて信頼を互いに育む。」と、考えてのことです。
良い仕事を、丁寧に、親身にすることはもちろんのこと。
さらに、「あてにしてもらえる事務所」となるために、
いつでも傍にいますと伝え続けることができたなら、ひとりひとりの安心に繋がってくるでしょう。
先週、岐阜で行われた全国中小企業家同友会総会に出席して、そこで語られた、
「あてにし、あてにされる会社」というフレーズが耳に残っていました。
もっとも、その話の内容は、また違ったものではありましたが・・・。
ほんと、嬉しいなんて、言っていられません。
私たちは、「あてにしてもらえる事務所」になるための最善の努力をし続けます。
司法書士佐井惠子
http://sai-shihou.com