成年後見人のしてはいけないこと ☆成年後見vol.8⑰☆

佐井惠子

佐井惠子

テーマ:成年後見と資格制限

こんにちは、司法書士佐井惠子です。
公益社団法人成年後見センター・リーガルサポート(以下、「リーガルサポートと、いいます。)の
成年後見人等名簿登載・更新資格取得研修を受けました。
今回の内容は、「後見人の倫理と問題事例」。

人生の最後に、優しくしてくれた人に遺贈をした。という話を聞きますが、
成年後見人としては、絶対にそれを受けてはいけないことです。
仕事としての対価はいただきますが、あくまでもプロとしてのお付き合いです。
リーガルサポートの会員執務規則にも、高齢者等より贈与や遺贈を受けてはいけない。
執務の公正さに対する疑惑や不信を招くような行為をすることは禁止すると明記しています。
この仕事をしていくうえで、当然のことだと思います。

リーガルサポートは、司法書士が社員となって設立した公益社団法人です。
司法書士が成年後見業務をするうえで、研修と報告両面からの指導・監督をする組織で、
研修を課したり、会員執務規則を作って、職業倫理を徹底する一方、
3か月ごとに、ご本人から預かっている財産の管理状況を書面で報告することを義務づけるなどにより、
家庭裁判所の成年後見人選任申立時にも、家庭裁判所調査官や参与員の方々から、
リーガルサポートに対しては、しっかりと仕事をしてもらっていますと、言っていただいています。
成年後見が増加する一方です。裁判所は多くの仕事をかかえ、監督業務に奔走されているわけですから、
社員に対し、厳しい報告制度を課しているリーガルサポートに対する期待は大きいのだと、
先の成年後見人法学会でも裁判官からのお話しがありました。

報告のための書類作りなど、手数が半端なくかかりますが、
そのように評価されるのは嬉しいことですし、
ご依頼いただく際にも、リーガルサポートの会員だと、安心していただくことができます。
大切な資産をお預かりする仕事です。緊張感をもって努めます。

司法書士佐井惠子
http://sai-shihou.jp

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