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コラム

借家の押し入れにユニットバスを設置するリフォーム

2018年2月8日

テーマ:長屋リフォーム

コラムカテゴリ:住宅・建物

狭くて古い長屋を借家として貸しているケースは多いです。
そんなオーナーさんの最大の悩みが入居者の確保でしょう。
しかしその確保できない理由の一つに内風呂がないという理由が挙げられます。狭いがゆえにお風呂がないという借家は昔から大阪市にはたくさんありました。
ただ昔は各所に銭湯がたくさん存在していました。
しかし昨今ワンルームマンションには必ずユニットバスが設置されており、またスーパー銭湯の登場で銭湯経営が立ち行かなくなり、だんだんと銭湯が少なくなっているいるのが現状です。
そんな状況でもオーナー様はなんとしても入居者を確保しなくてはなりません。
近所に銭湯がないのなら何とか狭い借家に内風呂を設置する必要に迫られます。
今回弊社でよく長屋のリフォーム工事を行う、長屋の多く点在する西成区で狭い長屋の押し入れにユニットバスを設置するというリフォームです。


左のトイレを撤去し、右側の押し入れに3点ユニットバスを入れます。
そしてトイレのあった場所を押し入れにします。
ユニットバスのサイズは1014です。
内寸で長手が140センチしかありません。奥行きは100センチ、つまり1メートルしかありません。
ホントに浴槽と手洗いと便器が入るのでしょうか?



押入れ内部の解体が完了。
土間が段なっていたのでモルタルを打って平らにしなければなりません。
モルタルを打ってから配管をしてもらいます。
その後ユニットバスの組み立てです。


完成です。
入るもんですね。
いや、そうなるように工事をしてるので入って当然なのですが、それでも感心します。
となりのトイレがあったところに段板をつけて押入れにしました。


狭いお風呂ですがそれでも入居者には家のお風呂が必要なのです。
3点ユニットなので、しっかりバスとトイレと手洗いがあります。
これで入居者も決まることでしょう。

このようにオーナー様は入居者確保に頭を悩ませ、その解決のために様々な取り組みをしていかなければなりません。
原因を掘り下げ、工夫をしていくという事がこれからの時代を乗り切っていく秘訣なのかもしれません。

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この記事を書いたプロ

舘慶仁

古家再生・長屋リフォームの専門家

舘慶仁(リフォームワーク)

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