町屋に住むための注意点は早期修繕。気軽に相談できる業者の確保を。

舘慶仁

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テーマ:町屋のリフォーム

長いあいだ放置されていたり、手入れがされていなかったり。傷みが激しい町屋に住む際は、事前に建屋の構造部材となる柱、壁、屋根の点検を行い、必要に応じて修繕することが重要です。

町屋に住む際の柱などの修繕の注意点について

古い町屋によくある柱の付け根の傷みは、傷んだ部分を切除してから、柱を継ぎ足すか、モルタルで固めるか、どちらかを行います。



モルタルで固める際は、傷んだ部分を切除してから、柱の付け根を型枠で囲みモルタルを流し込み固めます。

また、柱を継ぎ足すだけでは、強度的に不安がある場合は添え柱も追加します。
一方、柱などの上部をジャッキなどで突いて、歪んでしまった家自体を修繕する方法もあり、いがみつきと呼ばれています。

ひとつ石と称される礎石の上に設置されている柱は、沈んでしまうことがあり、注意が必要です。
沈下してしまった柱は、一度ジャッキアップしたから、ひとつ石の下にコンクリートなどを敷いて元の高さに戻します。

町屋に住む際の壁などの修繕する際の注意点について

竹小舞下地の土壁を使っている町屋の外壁や間仕切り壁の厚さは50~60mm程あります。
外壁の外側は荒壁塗り返しで仕上げられています。

一方、外壁の内側は中塗り止めや漆喰塗りで仕上げられています。
間仕切り壁は、聚楽(じゅらく)などで仕上げられています。
経年劣化でひび割れたり、崩れ落ちたりする土壁ですが、修繕すれば、長持ちさせることができます。
消石灰を含んだ補修用の漆喰を使用すると土壁を修繕できます。
まず、劣化や剥がれた部分を点検し、ひび割れや剥がれた部分があれば、取り除いて、壁の表面をできるだけ滑らかにします。



大きく欠損した部分があれば、取り除いた土と下塗りに使う漆喰を混ぜて塗って、平らにしてから1週間くらい放置し完全に乾燥させます。

次にコテを使って下塗りに使う漆喰を壁全体に塗り、漆喰が乾かないうちにもう一度重ね塗りをして完全に乾燥させます。
次に大きく欠損した部分以外はマスキングテープやビニールを貼って保護します。

最後に、コテを使って上塗りに使う漆喰を大きく欠損した部分に塗り、漆喰が完全に乾かないうちにもう一度重ね塗りをして完全に乾燥させます。

町屋に住む際の屋根などの修繕する際の注意点について

古い町屋の屋根は葺き土の上に瓦を葺くことがあります。
瓦が割れていると雨漏りの原因となりますので、瓦の差替えが必要です。
クギなどで固定されていない瓦は、屋根に上り、割れた瓦を取り外して新しい瓦に交換します。

棟が陥没すると雨漏りの原因となりますので、一度棟を解体し、屋根に防水加工してから桟木を施工し棟を組み立てます。
葺き土の入れ替えでは、古い葺き土を除去し、新しい葺き土を敷きます。

こういった施工は、実績のある会社にご依頼いただくのが良いかと思います。「リフォームワーク」でも、ご相談をお伺いしますので、気軽にお問い合わせください。

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舘慶仁
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舘慶仁(リフォームアドバイザー)

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長屋などの古家を専門に、お客さまの予算と必要性に応じてリフォームする確かな技術力は、数多い経験による低コスト化と、社内外のチームワークによるトラブルのない工事で、古家を現代的に住みやすく再生します。

舘慶仁プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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