是非考えたい!リフォーム時の水廻り設備の移動について マンション&戸建

舘慶仁

舘慶仁

テーマ:水廻りリフォーム

リフォームやリノベーションにおいて、間取り変更に伴う水廻り設備の移動はどれだけ自由があるのでしょうか。
一般的には既存の配管方式によって制限が出てきます。
マンションの場合、キッチン、洗面、トイレ、お風呂などの水廻りの間取り変更に少なからず制限があります。床下の構造と配管方式の違いによって移動できる範囲が決まります。
マンションではパイプシャフトと呼ばれる縦配管は共有部分のため移動ができないので、それを基準に間取りを考える必要があります。
比較的新しいマンションで二重床となっている部屋なら、床下に15㎝程度の空間があり、パイプシャフトから数メートル範囲の距離での移動が可能です。数メートルの範囲というのは排水勾配の限界の距離です。床の高さを上げれば更なる距離の移動も可能ですが、段差の問題や天井が低くなることに加え、費用の事も考えると限度があります。
また築古のマンションにおいては、二重床でないことが多いことに加え、トイレに関しては壁排水のマンションも少なくありません。その場合器具の交換はできても、移動はむずかしくなります。


さらに厳しい条件となるのが、配管が下階の天井裏で横引きされているケースです。下のお宅の天井を壊さないと配管工事ができないため、設備器具の移動や配管交換が非常に困難になります。

一方戸建て住宅では水廻り設備の移動はほぼ自由にできます。1階、2階共床下に配管スペースに余裕があるので、排水勾配がとりやすいのです。

お風呂設備がないところにお風呂を設けるためにスペースの確保をしました。
床下の高さに余裕があるため自由に配管工事ができます。

マンションにはある程度の制限がありますが、出来ることなら戸建て住宅も含めて、築20年以上経過した配管類はすべて新しいものに交換することをお勧めします。特に30年以上の給水管は鉄製のものが多く、配管内に錆が生じています。40年以上前の配水管となると土管の場合もあり、管が部分的に割れたり外れたりして水漏れを起していることも少なくありません。
現在は耐久性の高い樹脂製配管が主流なので、リフォームの際に一新すれば先々の漏水対策としても万善です.


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専門家

舘慶仁(リフォームアドバイザー)

リフォームワーク

長屋などの古家を専門に、お客さまの予算と必要性に応じてリフォームする確かな技術力は、数多い経験による低コスト化と、社内外のチームワークによるトラブルのない工事で、古家を現代的に住みやすく再生します。

舘慶仁プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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