仕事を達成しても喜ばない社員?

真田直和

真田直和

テーマ:人事制度

取り組んでいる仕事がうまくできた社員が喜んでいません。
「よかったね、仕事がうまくできて。」と褒めたところ、その社員から本音が出ました。

その社員は「上司が会議で褒められただけで、私の存在はないみたいです。
この仕事は僕が一人でやり遂げた仕事なのに。」と言い出しました。
そして、「実際、その社員は昇給もなく賞与も増額されていません。
その反面、上司は社長から褒められ、得意げにその話をしています。」

このようなことはよくあります。
当然、部下を指導して良い成果をだすと、その部長が評価されます。
しかし、これは会議などで社長に接することができる管理職が知ることができるだけです。
その会議で社員が褒められていることはわかりません。
仕事に前向きに取り組み、そして結果をだしてもモチベーションは上がらないのです。
そして、退職してしまったのです。

それよりも社長に媚びを売るかのように、部下の成果を自分の成果として報告する上司に問題があります。
このことを知らない社長は、がんばっていた社員がなぜ退職したのさえ知らないことになります。

社長に身近な存在の管理職。
その言動は注意して聞く必要があります。

そして、社員は給与も大切ですが、直接褒められる(承認される)ことを望んでいると思います。

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真田直和
専門家

真田直和(特定社会保険労務士)

真田直和社会保険労務士事務所

解雇、残業、労働時間など「人」に関する労務問題を4万件以上解決。また、大企業から中小企業まで幅広い業種の人事評価制度設計のコンサルティング実績も豊富です。

真田直和プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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