「100点でなければ、0点と同じ」って本当でしょうか?

「休みを増やしたら、職人が辞めると言い出した」
工務店や建設会社の経営をしている方で、こんな声を聞いたことはありませんか。
こんにちは^^ほめ育コンサルタントの道下真介です。
週休二日を整えようとしているのに、現場の空気が重くなる。
ベテランは「これまでの段取りでは回らない」と言い、若手は「休めると聞いて入った」と感じているかもしれない。
どちらの言葉にも、その人なりに仕事を守ろうとする思いがあります。
国土交通省は、将来の担い手を確保するためにも休日を増やし、働きやすい職場環境をつくることが必要だとして、週休二日(4週8休)の取組を進めています。
厚生労働省による時間外労働の上限規制も、建設業では2024年4月から適用されています。
だからこそ今は、休みを増やすかどうかだけでなく、どんな順番で職場に根づかせるかを考える時期なのだと思います。
休みの話が、働き方への評価に聞こえるとき
社長は、人が長く働ける会社にしたい。
採用でも選ばれる会社にしたい。
そんな思いで制度を考えているはずです。
一方で現場の職人さんには、
「今まで頑張ってきたやり方が急に変わるのか」
「少ない日数で同じ品質と工程を守れるのか」
という心配が生まれることがあります。
ここで制度だけを先に置くと、休みの話が、働き方や貢献への評価の話に聞こえてしまう場合があります。
「昔のやり方を変えたい」という意図ではなく、「これからも安心して技術をつないでいける会社にしたい」という目的が伝わっているか。
一度、そこを確かめてみてはいかがでしょうか。
揉めない会社は、先に目的を一緒にする
週休二日の導入には、工程、引き継ぎ、協力会社との関係、お客様への説明など、現場の知恵が必要になります。
だから「来月からこうします」と伝える前に、職人さんと次のような会話を持つことが大切ではないでしょうか。
「この会社で、これからも腕のある人が働き続けられる形をつくりたい。今の段取りで、先に整えたほうがよさそうなことは何ですか」
休みを増やす目的を、会社だけの都合にせず、現場の技術や暮らしを守る話として共有する。
すると、制度への意見が、反対か賛成かだけではなく、よりよくするための提案に変わる可能性があります。
先に聞くことで、現場の長所が見えてくる
ほめ育では、人や組織にすでにある長所を見つけることを大切にします。
休みの話で言葉が強くなる職人さんにも、工程への責任感や、お客様に迷惑をかけたくない思いがあるのかもしれません。
その思いを受け取らずに結論を急ぐより、「何がいちばん気がかりですか」と聞くことから始めるほうが、次の工夫が見えてきます。
上司から部下への関わり方には、「おひたし」という考え方があります。
感情で怒らず、まず相手の言葉を受け取り、困っていることを助け、必要なときには分かりやすく指示をする。
週休二日の話し合いにも、この順番が役立つと私は感じています。
現場を見てきて感じるのは、同じ制度でも、人によって受け止め方が違うということです。
全員を同じ言葉で動かそうとするより、一人ひとりが何を守りたいのかを知る。
その積み重ねが、関係性の質を育てていきます。
明日からは、一人の職人さんに目的を聞く
まずは一人でかまいません。
休みの話をする前に、「この仕事を続けるうえで、今いちばん守りたいものは何ですか」と聞いてみてください。
答えをすぐにまとめなくても大丈夫です。
工程への不安、収入への思い、家族との時間、技術を渡していく責任。
聞こえてきた言葉を、そのまま受け取ることが最初の一歩になります。
人材育成や社内教育も、制度を置いて終わりではなく、そこで働く人の思いを知るところから始まるのではないでしょうか。
御社に合った進め方は、現場の人数や工事の流れで変わります。
だからこそ、対話の中で一緒に設計していく価値があります。
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あなたの職場の長所は、必ずあります。
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