「うちは小さな会社だから…」と感じる経営者へ|業績を変える人材育成の本質

こんにちは、ほめ育コンサルタントの道下真介です。
「スタッフがなかなか自分から動いてくれない」
「毎日同じことの繰り返しで、チームのやる気が上がらない」
経営者の方や管理職の方から、こういった声をよくお聞きします。
この悩みの根本は、仕事そのものではないのではないか。
私はそう感じています。
「仕事の意味が、スタッフに届いているかどうか」
実は、そこに大きなカギがあるのです。
意味が届いていないとき、人は「作業員」になっていく
日々の業務は、繰り返しです。
開店準備、在庫確認、電話応対。
毎日同じことをこなしていく中で、スタッフは少しずつ「なぜこれをやっているのか」を見失っていきます。
意味がわからないまま動き続けるとき、人は「作業員」になっていく。
指示されたことをこなすだけで、自分から工夫したり一歩踏み込んだりすることが難しくなっていきます。
その結果として現れるのが、主体性の低下です。
そして、やがては離職率の上昇にもつながっていく。
これは私の仮説ですが、多くの職場で「やる気の問題」として語られていることの正体は、「意味が届いていない問題」ではないかと感じています。
「作業員」を「経営参加者」に変える一つのアプローチ
ここで、私が現場でよく使うアプローチをご紹介します。
「作業の意味づけ」です。
飲食店のスタッフが食器を洗う場面を想像してみてください。
「ただ皿を洗う」と捉えているスタッフと、
「次のお客様をお待たせしないために最速で皿を供給する。それが回転率を上げ、売上に直結する」
と捉えているスタッフとでは——
動きの速さも、お客様への意識も、まったく異なります。
同じ仕事でも、意味が違うだけで人は変わるのです。
仕事に意味を持っているスタッフは、「作業員」ではなく「経営参加者」として動き始めます。
そうなると、リーダーが細かく指示しなくても、自分で考えて動く場面が少しずつ増えていきます。
なぜ意味づけが業績や離職率に影響するのか
私が実際に関わったある医療法人では、ほめ育の取り組みを通じて離職率が18%から9%に改善しました。
採用募集費に換算すると、約2,000万円の削減です。
もちろん、すべてが意味づけだけの効果ではありません。
ただ、こうした変化の根っこには必ず、「スタッフが仕事の意味を感じているかどうか」があったと、私は経験から感じています。
なぜそうなるのか。私は「成功循環モデル」という考え方でこれを説明しています。
関係性の質 → 思考の質 → 行動の質 → 結果の質
仕事に意味を感じているスタッフは、「もっとよくできないか」と自然に考え始めます。
思考の質が上がれば、行動の質が変わります。
行動の質が変われば、お客様の反応が変わり、売上という数字として現れてくる。
この順番を大事にすることが、組織を変える近道なのです。
あるリーダーが意味づけを意識した言葉かけを始めてから、現場の雰囲気は3ヶ月で変わりました。
数字の変化は半年ほどかかりましたが、スタッフが自分から工夫する場面が確実に増えていきました。
今日から一つ、試してみてほしいこと
まず、スタッフの仕事に「なんのためにあるのか」を言葉で届けてみてください。
「この準備があるから、お客様は気持ちよく来てくれる」
「あなたが毎朝やっていることが、チーム全体を支えている」
こうした言葉は、ほめ育で言う「3Dほめ」の「プロセスへのほめ」と「存在へのほめ」に当たります。
成果だけでなく、行動と存在に意味があると伝えること。
それがスタッフの誇りと主体性を育てていくのです。
画一的なやり方では、なかなか全員に届きません。
本音を申し上げると——同じ「ありがとう」という言葉でも、誰から届くかによって、スタッフへの届き方はまるで違うのです。
「どの言葉を、いつ、誰から届けるか」は、業種や組織の構造によって大きく変わります。
この設計は、現場を見ながら一緒に考えていく部分です。
同じ仕事でも、意味が届いているかどうかで、人は大きく変わります。
スタッフの長所は、必ずあります。
その人が今日もここで働いてくれていること自体に、価値があるのです。
まずは一人でいいので、その人の仕事に意味を添えて伝えてみてください。
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