【法律改正】2018年6月成立「働き方改革」解説~中小企業の定義
例年は会社や研修会社に行かせている新入社員研修について
「今年は合宿研修で実施したい」と考えられる企業は多いようです。
でも、いざ合宿研修をしたい、あるいは参加させたいと思っても、
果たしてどんな内容が良いのか悩まれている担当者さんのお話を伺うことがあります。
せっかく「合宿研修」という貴重な場を準備するならば、
単なるビジネスマナーをするのも勿体ない…
今回は、新入社員研修として合宿を行う場合に、
どんな内容を盛り込むのが良いのか見ていきます。
「合宿研修」と「一般的な研修」5つの違い
~違いを知ってカリキュラムに活かす
例年、自社の会議室や研修会社でビジネスマナー研修を受けさせているという企業様が、
新たに合宿研修を開催してみようかと検討されるケースもあると思います。
その場合、どのようなカリキュラムが良いか悩まれることも少なくありません。
せっかく合宿を実施するのであれば、
「会議室で行っていたカリキュラム」をそのまま合宿で行うには少し勿体ないですよね。
今回は、合宿で行う新入社員研修におすすめのカリキュラムをご紹介します。
まずはじめに「合宿研修」と「一般的な会議室での研修」の特徴的な違いを見ていきましょう。
違いは、5つ挙げられます。
1.開催場所
合宿は、そもそも会社とは別の場所で開催することが多いです。
自然豊かな場所や、海の近く、
グラウンドがあるなど地の利を生かした研修も取り入れることができます。
最近は「農業研修」など体験型の研修も増えています。
2.研修会場
会場(部屋)も、会社の会議室とは雰囲気が違うことが多い合宿。
部屋の広さひとつとっても会議室より広くゆったりとしていることが多いです。
また、部屋の床もバラエティに富んでいて、フローリング・じゅうたん、畳など種類があります。
同じ話合いでも、机を挟んで椅子に座るのと、畳の上に座り、
ひざを突き合わせるのでは心理的な距離が随分異なります。
3.時間帯
朝早くから、あるいは夜遅くまでなど、
「時間をぜいたくに使える」のも合宿と一般的な研修の違いです。
会議室で夜21時まで話し合いをしていると、疲労感が漂いがちですが、
合宿場所で部屋着に着替えて話し合っていると、
時間を忘れて話し込んでいた、なんてことも多々あります。
せっかくの合宿ですから、「9~17時」とは言わず、
あえて早朝や夜のプログラムを入れてみるのはいかがでしょうか。
4.食事
合宿の場合、施設にもよりますが「自主的に動く必要がある場合」が多々あります。
自炊(カレーライス作りなど)やBBQといった自分たちで作るものもあれば、
ご飯は会場の方が作ってくれるけど、配膳や片づけは自分たちで行う場合もあります。
せっかくの合宿であれば、力を合わせて作ってみたり、
みんなで「いただきます」とご飯を頂くこともひとつの貴重な機会となります。
5.服装
自社の会議室での研修では、多くの企業がスーツ姿ではないでしょうか。
一方で合宿の場合は、開催施設によってはスーツ姿の方もいらっしゃいますが、
もう少しラフな格好で参加する方が多いです。
服装は「身にまとうもの」。
無意識に「よそ行きモード」「自宅モード」を作り出す効果があります。
ラフな格好で話し合うと、意外に素直に話し合うことができることもありますよ。
以上、5つの違いを認識したうえで、合宿の良さを織り込むカリキュラムを見ていきましょう
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5つ紹介するうち、まずは「時間として組み込みたいカリキュラム」を見ていきます。
1.農業体験・漁業体験・林業体験
「その場でしか出来ないことを実施する」という体験カリキュラムです。
自ら土や自然に触れ、体を動かす。
「何をするか」ではなく、
無心になって取り組むことが楽しいのだと実感できる良いカリキュラムです。
最後に収穫したものを頂けると、
「いただきますの本当の意味(命の有難味)」を感じる機会にもなります。
農業や漁業などが難しければ、昔懐かしい「砂山くずし」や葉っぱを集めてきて紙に貼り、
自分の気持ちを表現するというワークでも大丈夫です。
「自然に触れる」ことを少なくとも1つは取り入れると合宿の良さを活かすことができます。
2.プチ瞑想~自分自身を見つめる贅沢時間
合宿のスタートにぜひおススメなのが、プチ瞑想です。
瞑想というと構えてしまう方もいらっしゃると思いますので「プチ瞑想」です。
やり方は単純で、5分ほど目をつぶって「耳を澄ます」のです。
森の中であれば、風の音や鳥の声が、海の近くであれば、
波の音や汽笛が聞こえてくるかもしれません。
町中の施設であれば、車の音や人の声が聞こえるでしょう。
目をつぶり、聴くことだけに集中すれば色んな音を感じます。
普段は雑踏の中でかき消されている音、自分の中で聴こうとしていない音。
導入としてプチ瞑想をすると、普段は耳に入っていない「音」や
「自分の声」や「相手の声」に耳を傾ける合宿への良い誘いになります。
3.キャンプファイヤーを囲んで自分の過去を共有する
夜ご飯を食べた後、みんなで輪になり、
キャンプファイヤーを囲んで自分の過去・体験談を話すという内容です。
キャンプファイヤ―が難しければ、ランプやろうそくなどの灯りでも構いません。
メンバーの顔がハッキリではなくうっすらと見えるくらいの明るさで、
灯りを囲んで話をすると、意外に色々なことが話せるものです。
服装もラフな格好で参加してもらうと、
身にまとうものが少なくなり、心が開きやすくなります。
なお、このカリキュラムを行うときは、
事前に人生グラフ(これまでの人生をグラフに表したもの)や、
好きだった小説やマンガのストーリー、
打ち込んでいたものなどを準備しておくと、より深い対話になります。
人は「自分の話を聴いてほしい」という方が多いもの。
吐き出す場をつくることでかなり満足度は上がります。
しかし、気を付けたいのは「この場で話してみよう」と思える、
安心安全な場づくりが出来ているか、という点です。
キャンプファイヤーや灯りは、その心理的な壁を取り除きやすい効果があります。
ぜひファシリテーター自身も「正解を求める場」や「引き出す場」ではなく
「吐き出す場」であると念頭に置いて臨まれると良い場になるでしょう。
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合宿は、「普段の生活」を共に過ごすことで、
たがいに対する思いやりや絆を深めるという効果があります。
後半は、合宿という機会だからこそ出来る協働作業について見ていきたいと思います。
4.食事作り
合宿に来たからにはぜひみんなで実施したいのが「食事作り」です。
飯盒炊爨でも、カレー作りでも、BBQでも構いません。
全員が何らかの役割を担い、実際に自分たちで作る中で、
「協働」を無意識に感じることができ、これも立派なカリキュラムの一つです。
特に、新入社員でまだあって間もない仲間との合宿の場合は、
一緒に食事を作ったり準備することで、一気に距離が縮まっていくのでオススメです。
面白いことに、合宿は何もかも揃っていて便利な環境より、
少しくらい不便な環境で自分たちで工夫する方が記憶に残り、
効果の上がる合宿になることが多いものです。
5.早朝散歩
いつもより早く起きて散歩する、これも立派なカリキュラムです。
宿泊の場合は、2日目の朝に取り入れることをおすすめします。
2つの目的があります。
1つ目は、心身ともに起こすということ。
私たちは普段、「起きてすぐ朝ご飯」を食べます。
身体は動いているけれど、頭も心も寝ている状態です。
さらに、ご飯を食べてすぐに家を出て通勤電車に揉まれて…。
これでは、「目覚め」を感じるタイミングがありません。
しかし、朝ごはんの2時間ほど前に起きて、
1時間ほど、周囲をゆったり散歩してみてください。
朝ごはんがいつもより美味しく感じられるはずです。
ですから、目覚めを感じる体験は、心身とも元気に働くためにも大切な機会です。
2つ目は、心の声を聴くこと。
早朝は、日中に比べると静かです。
静かな朝に散歩をしながら、頭の中を整理するのです。
「昨日はどんなことを考えたか」「いま自分はどんな気持ちか」
「どんな声(音)が聞こえるか」そんなことをボーっとでも考えながら歩くことで、
心の声を聴き、マインドセットすることができます。
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■まとめ
今回は、新入社員向けの合宿研修で取り入れたい、オススメカリキュラム5選を見てきました。
まず合宿研修と一般的な研修の違いは次の5つです。
1.開催場所
2.研修会場
3.時間帯
4.食事
5.服装
これらの違いをカリキュラムに反映すると、次の5つのカリキュラムがオススメです。
1.農業体験、漁業体験、林業体験(自然に触れる機会)
2.プチ瞑想
3.キャンプファイヤー
4.食事作り
5.早朝散歩
実は、これらのカリキュラムには「満足度を高める秘訣」が共通しています。
合宿を開催される際には、
ぜひ「【社員合宿研修】満足度も効果も高める5つのポイント」を
参考になさっていただければと思います。
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