社内で実践!働き方改革の進め方(1)知る~3分で分かる「働き方改革」解説
ハンドブックを作る3つのメリット
ハンドブックというのは、
就業規則や自分たちが大切にする働き方をまとめた「小冊子」あるいは「紙」のことを指します。
就業規則の内容が固まり、プロジェクトも終盤に差し掛かると、
「ハンドブックにするかどうか」
「するならば、どのような内容を盛り込むか」を話し合います。
会社の意向次第ですので、強制はしませんが、
ハンドブックにまとめることの3つのメリットをお伝えします。
1.「読んでみようかな」と興味を引くことができる
いくら就業規則自体を分かりやすくまとめたとしても、
「就業規則を読んでみよう!」とはなかなかなりにくいもの。
興味を持つ取っ掛かりとして、ハンドブックはとても優れています。
実際に、「就業規則づくり」を依頼された際に、
「こんなハンドブックは作りますか?」とお見せすると、
「これいいね」と、就業規則よりも読んでくださる確率が高いです。
2.自社の働き方が、より分かりやすい言葉で伝えることができる
想像してみてください。
自分がこれまで経験してきた職場での経験について
「400字詰めの原稿用紙に作文してください」と言われるのと、
「絵本にまとめますので話してください」と言われるのとでは、内容が変わりませんか。
それと同じで、「ハンドブックにまとめよう」と思うと、
より平易な言葉で表現しようとします。
結果的に、「分かりやすい言葉で表現された物」が出来上がることになります。
3.入社する方、社員の家族、取引先にも渡せる「差別化ツール」になる
会社説明会でいくら社長が熱く語っても、「聴くだけ」ではなかなか伝わりません。
(明石家さんまさんほどの腕があれば別ですが…)
そんなとき、「これが私たちが大切にする働き方です」と冊子一つ渡してみてはどうでしょう。
ちょっと読んでみようかな、そう思います。
家族や取引先に手渡すことも出来ます。
ハンドブックづくりは、3つのステップで出来上がる
いざハンドブックを作ろうと思った時、何から手を付けていけばよいでしょうか。
次の3つのステップで検討・作成していきましょう
ステップ1
就業規則や、プロジェクトで行ったワークの成果物から、「何を書くか」を選定する
・社員として「働くうえでこれ気になる」という点
(例:勤務時間や休日、お給料日など)
・会社として大切にすることのメッセージ
(例:価値観のワーク、行動指針・コンピテンシーワーク)
ステップ2
どんな風にまとめるかを話し合う
・ワードで作成する
・パワーポイントで作成する
・原稿を作り、デザイナーに依頼する
ステップ3
作業する
実際に3ステップに必要な時間は、5時間程度です。
その5時間を惜しまなければ、上記の「3つのメリット」が感じられますので、
ぜひ作成してみてはいかがでしょうか。
様々なハンドブック事例紹介 5選
ここでは、これまでに作成したハンドブックをご紹介します。
1.就業規則の内容(主に就労環境関係)をピックアップしたもの
パートタイマーの方が多い場合で「パートタイマー規則」を作った場合は、
パートタイマーさん用を作成することもあります。
2.給与明細の見方から育児休業に関する制度など「気になる点」を集めたもの
3.カルタ形式(あいうえお作文)にしたもの
4.業務マニュアルを兼ねたもの
5.行動規範や社是、会社の歴史を自分たちの言葉でまとめたもの
どのような内容にするか正解は無く、
ぜひ「こんなものがあったらワクワクする」「嬉しくなってつい渡したくなる」
そんなハンドブック(冊子)を作ってみてくださいね。
なお、これらはすべて、「デザイン」を入れず、ワードやパワーポイントで作成したものです。
キレイにまとめることもポイントではありますが、
キレイさを求めて「人任せ」にしては意味がありません。
より自分たちの思いが込められているかどうかが大切です。
また、ワードやパワーポイントで作成すると、
「後から変更する」ことが簡単ですので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
■まとめ
今回は、就業規則作成後のハンドブックづくりについて見てきました。
【3つのメリット】
1.「読んでみようかな」と興味を引く
2.自社の働き方が、より分かりやすい言葉で伝えることができる
3.入社する方、社員の家族、取引先にも渡せる「差別化ツール」になる
【ハンドブックづくり3つのステップ】
ステップ1
就業規則や、プロジェクトで行ったワークの成果物から、「何を書くか」を選定する
ステップ2
どんな風にまとめるかを話し合う
ステップ3
作業する
ぜひ、御社オリジナルのハンドブックを作ってみてはいかがでしょうか。