9月3日は「睡眠の日」。「あなたにとって睡眠とは?」と聞かれたら、なんと答えますか?

樋口麻理

樋口麻理

テーマ:企業研修



9月3日は「睡眠の日」です。
ぐっ(9)すり(3)
」という語呂合わせから、9月3日は「秋の睡眠の日」とされています。
実は日本には睡眠の日が年に2回あり、3月18日は「春の睡眠の日」。
睡眠について正しく知り、自分自身の眠りを見直すきっかけとなる日です。
昨年の9月3日にも、私は「睡眠の日」をきっかけに、睡眠教育についてコラムを書きました。
今日9月3日睡眠の日! 企業・地域向け睡眠教育

そして今年も、あらためて皆さんにお聞きしたいことがあります。
あなたにとって「睡眠」とはなんですか?
これは、私が睡眠についてお話しするとき、どの講話や講座でも必ず皆さんに尋ねている質問です。
最近では、テレビやインターネット、新聞、雑誌でも睡眠が取り上げられることが増えました。
そのためでしょうか。
この質問をすると、本当にいろいろな答えが返ってきます。
「体を休ませるため」
「疲れをとるため」
「頭をスッキリさせるため」
「次の日、元気に動くため」
そして、
「眠くなるから眠る」
という、とても素直な答えもあります。
私は、難しい答えを求めているわけではありません。
むしろ、
なぜ私たちは眠るのでしょう?
そして、なぜ朝になると目が覚めるのでしょう?
毎日繰り返していることなのに、あらためて聞かれると意外と答えるのが難しい。
そこが、睡眠のおもしろいところだと私は思っています。

私は以前から、「どうすれば眠れるの?」という方法の前に、
まず「なぜ眠るのか」を知ることが大切だとお伝えしてきました。
なぜ睡眠教育をお伝えするの?

眠っている間、私たちは何もしていない?
睡眠というと、
「体を休ませている時間」
というイメージが強いかもしれません。
もちろん、それも大切な役割の一つです。
でも、眠ったからといって、脳や体がすべて活動を止めているわけではありません。
私たちが眠っている間にも、脳と体ではさまざまな働きが続いています。
睡眠には、大きく分けると「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」があります。

ノンレム睡眠では脳の活動が比較的落ち着き、特に深いノンレム睡眠では成長ホルモンの分泌が高まり、体の成長や組織の修復などにも関わります。
一方のレム睡眠では、体は休息した状態にありながら、脳は比較的活発に働いています。
記憶や感情の整理などにも関係していると考えられています。
つまり、
「寝ている時間=何もしていない時間」ではありません。
むしろ、
次の日の私たちを支えるために、脳と体が必要な仕事をしている時間
なのです。

今年8月の尼崎「みんなのサマーセミナー」でも、この「なぜ眠るのか」をテーマにお話ししました。
眠れない人だけの話ではない 「なぜ眠るのか」を知ることが、子どもと大人の明日を変える

よく眠れた朝に「スッキリする」のにも理由があります
「今日はよく眠れた」
そんな朝は、体だけでなく頭もスッキリしていると感じませんか?
反対に、眠れなかった翌日は、
「頭がぼんやりする」
「集中できない」
「いつもよりイライラする」
「判断するのに時間がかかる」
そんな経験をされた方もいらっしゃるでしょう。
私たちの脳には、起きている間、毎日たくさんの情報が入ってきます。
仕事、人との会話、勉強したこと、見たもの、聞いたもの、そして感情。
睡眠は、それらの記憶や情報の整理にも関わっています。
だから眠ることは、
単に今日の疲れをとるだけではなく、
明日もう一度、考え、判断し、行動するための準備でもあるのです。
睡眠は「健康の土台」
睡眠は、脳だけの問題でもありません。
代謝、内分泌、免疫など、私たちの体を整えるさまざまな仕組みに関係しています。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、成人について、
「6時間以上を目安として必要な睡眠時間を確保する」
ことが示されています。
ただし、ここで大切なのは、
「6時間眠れば全員大丈夫」という意味ではない
ということです。
適正な睡眠時間には個人差があります。
さらに、厚生労働省のガイドでは「睡眠休養感」も大切にされています。
簡単に言えば、
「眠ったことで、ちゃんと休めたと感じられているか」
ということです。
「朝、休めたと感じているか」
「日中、強い眠気で困っていないか」
「仕事や家事、生活に影響していないか」
睡眠は、何時間眠ったかという数字だけではなく、自分の体から届いているサインを見ることも大切です。、

良い睡眠は、夜だけではつくられません
そして、もう一つ。
私が講座でとても大切にしていることがあります。
それは、
睡眠は、夜だけで考えない
ということです。
私たちの体には約24時間のリズムを刻む「体内時計」があります。
朝に光を浴び、日中に活動し、食事をとり、夜になるにつれて少しずつ休息へ向かう。
その一日の積み重ねが、夜の眠りにつながっています。
「眠れないから、寝る前に何をすればいい?」
と夜のことばかり考えてしまいますが、
実は睡眠は、
朝、目を覚ましたところから始まっている
とも言えるのです。
長期休暇明けの「眠い・だるい」について書いたコラムでも、起床時刻や朝の光など、一日のリズムから睡眠を考えることについてお伝えしています。
長期休暇明けの「眠い・だるい」今日から睡眠リズムを戻してみませんか
ここを知ると、睡眠の見方が少し変わってきます。
では、あなたにとって「睡眠」とは?
9月3日の睡眠の日。

今日は、
「私は何時間眠れているかな?」
だけではなく、
もう一度、
「私にとって睡眠とはなんだろう?」
と考えてみてください。
疲れをとる時間。
頭を整理する時間。
気持ちをリセットする時間。
体を整える時間。
何も考えず安心できる時間。
答えは、人それぞれでいいと思います。
ちなみに、今の私が答えるとしたら、
睡眠とは、「今日の自分を整え、明日の自分をつくる時間」。
そう答えると思います。
でも、これが正解というわけではありません。
皆さんの答えを、私はぜひ聞いてみたいと思っています。
そして、この秋から定期睡眠講座を開講します
今回、この「睡眠の日」をきっかけに、あらためてお知らせします。
毎月、少人数で学ぶ定期睡眠講座を開講します。
「眠れない」と深刻に悩んでいる方だけではありません。
「自分の睡眠、これでいいのかな?」
そう思ったことがある方にも、ぜひ来ていただきたいと思っています。
以前のコラムでも、この思いについて書きました。
「自分の睡眠、これでいいのかな?」と思ったら 毎月開催・少人数で学ぶ睡眠講座
そして、
「興味はあるけれど、私が参加してもいいのかな?」
「こんなことを聞いてもいい?」
という方は、いきなりお申し込みいただかなくても大丈夫です。
マイベストプロから、質問を一つ送ってください。
「夜中に目が覚めるのは年齢のせい?」
「私は何時間眠ればいい?」
「女性向けと働く人向け、どちらがいい?」
そんな質問からで構いません。
もちろん、
「一度きちんと睡眠について知ってみたい」
と思われた方は、定期講座へぜひお越しください。
講座の日程・会場・お申し込みはこちらからご確認いただけます。
寝ても疲れが取れない方へ|大阪・本町で毎月開催する睡眠講座

「寝ても疲れが取れない方へ|大阪・本町で毎月開催する睡眠講座」
最後に、もう一度。
あなたにとって「睡眠」とはなんですか?
この問いに、すぐ答えが出なくても大丈夫です。
今日の「睡眠の日」が、自分の眠りを少し考えてみるきっかけになれば。
そして、その続きを一緒に考えてみたいと思われたら、ぜひ講座でお会いしましょう。
皆さんからの質問やメッセージも、お待ちしています。

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樋口麻理
専門家

樋口麻理(睡眠健康指導士)

株式会社印笑

眠り方ではなく、「眠る力」を育てる睡眠教育を届けています。企業・自治体・学校・PTA・保育関係者から一般の方まで、睡眠のしくみをわかりやすく伝え、毎日の生活に活かせる学びにつなげています。

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