○元本の確定○

宮本裕文

宮本裕文

テーマ:賃貸借契約

元本確定とは


賃貸借契約でいう「元本確定」とは、保証のもととなる主債務(賃借人の債務)の金額が、保証人との関係で確定することをいいます。

賃貸借契約の個人保証の場合において個人保証人の保護の見地から元本確定事由の規定があります。例えば、賃借人又は保証人のいずれかが死亡した場合、保証債務の金額が確定し、その後に生じた家賃滞納などの債務に関して、保証人あるいは保証人の相続人に請求できなくなります。

○事例
賃貸借契約で賃借人が居室内で死亡(自殺・孤独死)し、元本が確定した時には、実務上どのような影響が考えられますか?

●実務上
自殺により死亡したことによる損害は自殺という生前の善管注意義務違反に起因する損害であり、その損害が賃借人の死亡によって確定しますが、保証人や相続人に対し、その損害賠償を請求できなくなるということはないと考えられています。
一方、孤独死については善管注意義務違反とはいえないので、損害賠償請求は認められないと考えられています。

○事例
死亡時の滞納家賃回収はどうなりますか?

●実務上
死亡までの滞納賃料は保証人、相続人に請求できますが、死亡後の滞納は保証人には請求できず、死亡した賃借人の相続人に請求することになります。


○不動産の買取はお気軽にご相談ください。
○ソーシャルメディア インスタグラム
○コラム内容のご質問はご遠慮ください。
○メールでの不動産相談はお受けしていません。
ご相談内容と料金 お問い合わせ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○営業時間 
 平日9:00~17:00 土曜日9:00~13:00
○定休日 
 日曜・祝日・臨時休業あり

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

宮本裕文
専門家

宮本裕文(宅地建物取引業者)

有限会社富商不動産販売

住宅確保要配慮者のための賃貸住宅専門店です。障がいのある方、高齢者の方へ積極的に賃貸住宅の仲介をしています。

宮本裕文プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

住宅確保要配慮者入居支援のプロ

宮本裕文プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼