○緊急時の立入り○

宮本裕文

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テーマ:賃貸借契約

緊急時の立入り

借主の承諾は?

例えば、火災による延焼を防止する等の緊急の必要がある場合は、事前に借主の承諾を得る時間的な余裕がなく、また、絶対に立入が必要とされるものであることから、貸主はあらかじめ借主の承諾を得ることなく、本物件内に立ち入ることができるとされています。

事後の報告

しかし、この場合には、少なくとも事後に立入の事実を借主に知らせることが、当事者間の信頼関係の維持から望ましいと考えられます。

緊急時の立入りは限定的なもの

緊急時の立入りは、借主の事前の承諾なしに立入を認めるものであるので、とくに当該立入りが認められる場合を限定的に解す必要があります。
従って、借主の承諾を待っている余裕がなく、その時点で何らかの対応をしなければ、物件や他の入居者、近隣住民に取り返しのつかない損害が発生してしまう等の緊急かつ止むを得ない場合に限られるものとなります。

具体的には

具体的には、火災による延焼を防止する場合のほか、階下の住居に影響が及ぶほどの水漏れが発生している場合や、ガス漏れの場合等が考えられます。


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宮本裕文(宅地建物取引業者)

有限会社富商不動産販売

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