店の隣にビルが、店の看板が見えなくなった!

宮本裕文

宮本裕文

テーマ:ちょっと一息

見えなくなった店の看板。


ちょっと一息しませんか。

(事例)
●大通りの交差点から少し入った路地裏で、Aさんは飲食店を営業しています。
隣は駐車場で大通りからの見通しも良く、看板も目立っていました。しかし、最近駐車場の
所有者が変わり、その駐車場にビルが建ち始めました。

その結果、看板が全く見えなくなり客足も減ってきました。

Aさんは、新たな駐車場所有者に「あなたのビルに隠れて、私の店の看板が見えなくなった、
営業に支障が生じたので、あなたの負担で目立つ場所に看板を設置して欲しい!」

●Aさんの要求は、認められるのか?認められないのか?

私も媒介したテナントさんから、同じような相談を受けたことがあります。店の看板が見えなく
なることは相当なデメリットとなりそうです。

しかし、この場合は新たな所有者に看板の設置をしてもらうには無理があると思います。

例えば、日照権は法的な権利として認められ保障されていますが、看板が見えなくなった等
は、法的に具体的な権利があるとはいえないように思います。

●従って、Aさんの負担と責任において、新たな看板を設置することになりそうです。

権利として曖昧なものは、法的に救済されない可能性が高くなります。
その場合には、やはり当事者間で話合い、常識的で合理的な解決方法が望まれます。

ちょっと一息でした。


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宮本裕文
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宮本裕文(宅地建物取引業者)

有限会社富商不動産販売

住宅確保要配慮者のための賃貸住宅専門店です。障がいのある方、高齢者の方へ積極的に賃貸住宅の仲介をしています。

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