隠しきれない最強の瑕疵 心理的瑕疵。

宮本裕文

宮本裕文

テーマ:ちょっと一息

最強の瑕疵。


ちょっと一息しませんか。

●契約の時点で、「分からなかった・確認できなかった」、傷・不具合を「瑕疵」と
言います。
実際に住んでみないと判明しないことがほとんどです。
(代表的なのは、雨漏りや白蟻などです)

不動産業者はこの「瑕疵」には敏感です。私も慎重に、注意深く調査しますが、
結局は売主の自己申告しか調査方法がありません。この「瑕疵」に関する取決
めを、当事者はよく確認し理解していないとトラブルになるケースがよくあります。

現在は契約時、売主から買主へ「物件状況確認書(告知書)」を提出してもらい
ます。
内容は、雨漏り・白蟻・建物の傾き・腐食・不具合など21項目にもおよびます。

●物権状況確認書


ありのままに、事実を記入してもらいますが、「発見していない」「発見している」等
の告知表示の為、記入内容を証明することは困難です。
したがって、今でも「瑕疵」に関するトラブルはよくあることです。

 
●もっとも、手強い瑕疵、それは「心理的瑕疵」です。
目で確認できる瑕疵とは違い、心理的・精神的な傷、不具合と言えます。具体的
には、購入した住宅の敷地内や部屋で物騒な事件・事故があった、または不自然
死があったなどです。

この「心理的瑕疵」は売主が隠そうが、高い確率で近隣からの情報により発見され
ることになります。

「隠しきれない、最強の瑕疵」と言えそうです。

ちょっと一息でした。


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宮本裕文
専門家

宮本裕文(宅地建物取引業者)

有限会社富商不動産販売

住宅確保要配慮者のための賃貸住宅専門店です。障がいのある方、高齢者の方へ積極的に賃貸住宅の仲介をしています。

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