敷金の返還 振込手数料はどちらの負担?そして敷金と礼金の違い。

宮本裕文

宮本裕文

テーマ:ちょっと一息

小さなことですが、振込手数料はどちらの負担なのか?


ちょっと一息しませんか。

●細かいことですが、敷金を返還する場合の振込手数料の負担は、貸主?借主?。

・賃貸借契約解除後の残余敷金の返還。その場合の振込手数料は貸主の負担か、
借主の負担か・・・?

この場合、返還に関して特約がない限り・・・貸主といえると思います。
民法によると債務履行による費用は債務者が負担すると定められています。残余
敷金の返還は貸主の債務となるので、振込手数料は貸主の負担と考えられてい
ます。
*敷金返還の振込手数料は、その債務履行の代表的な費用だと思います。

●実際の返還方法は、

①貸主・管理業者に受取に行く。
②貸主・管理業者からの振込。
③敷金の返還がない、原状回復費用の別途請求などです。

*敷金の返還は、借主が建物を貸主に明渡し債務等の精算完了後、30日~45日
以内が一般的となります。(返還時期について特約がある場合は、特約が優先)


●敷金と礼金、表示には注意が必要です。

・極端な例ですが・・・敷金なし、礼金賃料の3ヵ月分などの物件には注意が必要です。

礼金とは・・・古くからの慣例で、「お世話になります。」と貸主への挨拶みたいなものです。
従って、礼金には返還という概念はありません。

敷金なし、礼金賃料の3ヵ月分との表示の場合には、解除時に金員等の返還は基本的
にはありません。

ちょっと一息でした。


建物明渡し時 敷金の償却 3つの形態

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宮本裕文(宅地建物取引業者)

有限会社富商不動産販売

住宅確保要配慮者のための賃貸住宅専門店です。障がいのある方、高齢者の方へ積極的に賃貸住宅の仲介をしています。

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