造作買取請求権とは?「強制規定」と「任意規定」

宮本裕文

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テーマ:賃貸借契約

造作物の買取!


貸主の同意を得て建物に付加した畳や建具、その他造作物があるときは、借主は
賃貸借契約が終了した場合に、貸主に対して「時価」でその造作物を買取るように
請求することができます。

なお、この規定は、旧法においては「強制規定」とされ、造作買取請求をしない旨の
特約は無効としていました。
しかし、現在ではこの規定を「任意規定」とし、造作買取請求権を排除する旨の特約
を有効としています。

その理由は、旧法において、例えば、借主がエアコンを取付けようとして貸主に承諾を
求めても、将来これを買取りたくない貸主は承諾をしないことになり、借主には不利益
が生じることになります。

そこで、現在では、造作買取請求権を排除することを認め、貸主の承諾を得られやすく
しているわけです。

「強制規定」
・当事者が、法の規定と異なる権利や義務を取決めても、法の規定が優先し、当事者
の取決めに効力を与えない規定を「強制規定」といいます。弱い立場にある借主保護
を定めた借地借家法には「強制規定」が多いです。

「任意規定」
・賃貸借契約の一般的なルールは、民法に定められています。民法などで定められた
ルールのうち、当事者が法の規定と異なる権利や義務を定めた場合に、契約の定め
が法に優先して適用される規定を、「任意規定」といいます。

入居前の契約解除と返金請求。


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宮本裕文
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宮本裕文(宅地建物取引業者)

有限会社富商不動産販売

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