大人ピアノ指導法:②「体験講座」基本の流れと時間配分
中高年ソルフェージュ指導で大切にしたいポイント
中高年ソルフェージュを行う際、
「具体的に何をすればよいのか」と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
そのような場面で、
まずおすすめしたいのが**「まねっこリズム」**です。
まねっこリズムにはさまざまな展開方法があり、
効果的な進め方については
「中高年ソルフェージュ」の学びの中で詳しくお伝えしていきます。
また、他にも活用できる方法はいろいろありますので、
ぜひ今後学んでいただければと思います。
とはいえ、
体験会などの場では、準備がほとんど不要で、
すぐに実践できる真似っこリズムがとても有効です。
特別な用意をしなくても、その場ですぐ取り入れられるのが大きな魅力です。
では、まねっこリズムとはどのようなものなのでしょうか。
これは、レベル1・レベル2・レベル3と段階を分けながら、
講師のリズムを参加者に真似していただく方法です。
たとえば、
「タン タン タン、どうぞ」
と伝えると、参加者の皆さんも
「タン タン タン」
と声に出して真似します。
あるいは、
「タン タン タタ タン、どうぞ」
に対して、同じように繰り返していただく。
このように、まずは短くわかりやすいリズムから始めます。
レベル2になると、
2小節程度の少し長めのリズムに進みます。
さらにレベル3では、
テンポも上がり、より素早い反応が求められるリズムへと発展していきます。
この段階的な進め方によって、
無理なく楽しく集中力や反応力を高めることができます。
もちろん、ここには実践上の細かなポイントもありますので、
詳しくは実際の学びの場でお伝えしたいと思います。
そのうえで、指導の際に特に気をつけたいことがあります。
それは、無駄な言葉を極力減らすことです。
「では始めますよ」
「準備はいいですか」
「手をこうして叩いてくださいね」
といった説明を重ねすぎると、かえって集中が途切れてしまいます。
そうではなく、
「では、やってみましょう」
と言って、すぐに始める。
このテンポのよさがとても大切です。
中高年の方にとっても、説明を長く聞くより、
実際に声を出して体験するほうが、ずっと理解しやすく、楽しく取り組めます。
さらに、この指導で求められる
大切な特質は、主に二つあります。
1つ目は、
参加型であることです。
つまり、受け身ではなく、実際に声を出して一緒に取り組んでいただくことです。
中高年ソルフェージュでは、「聞くだけ」ではなく、
「自分で声を出す」ことに大きな意味があります。
参加することで、楽しさも理解も深まっていきます。
2つ目は、
エンターテインメント性です。
「楽しい」と感じていただけることは、継続のためにも非常に重要です。
そのためには、指導者の明るさ、
そしてわかりやすい言葉で伝えることが欠かせません。
中高年ソルフェージュは、ただリズムを学ぶ時間ではありません。
声を出し、真似し、笑顔になりながら、自然に音楽の力を育んでいく時間です。
だからこそ、参加型であること、
そして楽しくわかりやすく進めることを、何より大切にしていただきたいと思います。


