大人ピアノ指導法:「体験講座」講師の自己紹介:注意点
中高年の音楽指導を実施したいとき、どのようなチラシを作ればよいでしょうか
「チラシは、内容をしっかり整え、素敵なデザインで、プロのデザイナーに依頼したものの方が成果につながるのではないか」
とお考えの方も多いかもしれません。
けれども実際には、
本当に集客につながるチラシは、私たち自身の言葉で作ったもの
であることが少なくありません。
なかでも最も反応がよいのは、
100%手書きのチラシです。
手書きのチラシは数が少ないため、
「何が書いてあるのだろう」と目を留めていただきやすく、
隅々まで読んでいただける傾向があります。
とはいえ、
すべてを手書きで仕上げることに、
気恥ずかしさや負担を感じる方もいらっしゃるでしょう。
そこで私がお勧めしているのが
一部をパソコンで作成し、一部を手書きにする方法です。
写真やイラストを入れながら、
必要な部分に手書きの温かみを加える。
そうした
「パソコン+手書き」のチラシは、
とても実用的で、しかも反応が期待できます。
作成ソフトについても、特別に決まりはありません。
PowerPointは使いやすくお勧めですが、
WordやExcelでも構いません。
らくらくピアノでは、
「必ずこのソフトで」「必ずこのデザインで」という決まりはありませんので、
その点は安心していただければと思います。
ただし、
自由に作ってよい部分と、
組織として必ず守らなければならない部分があります。
ここは非常に大切です。
相手先に合わせて内容や写真を変えることは必要ですが、
基本ルールは必ず守ってください。
1.「生徒募集」と「メンバー募集」の使い分け
チラシの左上などに入れる募集表記は、
会場や活動形態によって使い分ける必要があります。
タイプA:営業可能な場所
タイプB:営業不可の場所
一方で、市民講座、市民大学、サークル、各種団体など、
営業活動ができない場所では
**必ず「メンバー募集」**と表記してください。
これはとても重要なルールです。
営業不可の場では、
参加者同士が横並びの関係であることが前提になります。
そこに「生徒募集」という言葉を使ってしまうと、
先生と生徒という上下関係を前面に出し、
「営業に来ている」と受け取られてしまう可能性があります。
実際に、過去にはそのような誤解から協会に苦情が寄せられたこともありました。
市民講座などにおける活動は、
あくまでも一市民としての参加・活動
であるという立場を守らなければなりません。
したがって、
営業不可の場所では「生徒募集」ではなく「メンバー募集」。
この点は、くれぐれもご注意ください。
2.配色は「シンプル」で「見やすく」

中高年の方に向けたチラシでは、
色使いも大切です。
まず意識していただきたいのは、
多色使いを避けることです。
白い紙に黒い文字だけでも、
目には十分に情報が入ります。
そこへ「生徒募集」や「メンバー募集」を赤で入れると、
印象としてはそれで十分です。
色数が多くなりすぎると、
かえって見づらくなり、
訴求力が弱まることがあります。
中高年向けのチラシでは、
寒色系より暖色系の方が認識されやすいという傾向もあります。
また、明るすぎる写真や、
彩度の低いくすんだ写真は、
認識しづらくなることがあります。
写真を掲載する際には、暗いまま使うのではなく、
必要に応じて明るさや色味を調整し、
見やすく整えてから掲載するとよいでしょう。
特に、赤やオレンジは目に飛び込んで見えやすい色です。
反対に、青や紫はやや後退して見える
傾向があります。
注意喚起をしたい部分には、青や紫よりも赤やオレンジの方が向いている場合があります。
色には、それぞれ印象があります。
・赤:生命力・やる気
・青:信頼・落ち着き
・緑:安心感
・黄:希望
・オレンジ:活気・元気
・紫:伝統・品格
チラシの中でどの色を使うのか、
その色で何を伝えたいのか。
そこまで意識して配色すると、
より心に届くチラシになります。
3.タイトル表記とレジスタードマークの扱い

たとえば
「中高年から始める楽々ピアノ」と
タイトルに記載する場合にも、
活動形態によってルールがあります。
タイプA:営業可能な場所
営業可能な場所では、
「楽々ピアノR」のようにレジスタードマークを付けて表記してください。
これは、
商標登録を受けている正式な名称であることを示し、
信頼感にもつながります。
タイプB:営業不可の場所
営業不可の場所では、
レジスタードマークは付けません。
市民講座や団体活動の場では、
営業色や特定団体名を前面に出すことが適切でないためです。
この点も極めて重要です。
営業不可の場で商業的な印象を強く出してしまうと、
相手先との信頼関係を損ねるだけでなく、
らくらくピアノ全体にも大きな影響を与えかねません。
4.「楽々ピアノ」の信頼性について
認定講師の皆さまには、
相手先へ安心していただくために、
次のことをきちんとお伝えいただきたいと思います。
「楽々ピアノは、特許庁より商標登録および実用新案登録を受けています。」
これは、私たちの活動やメソッドが
一定の信頼性と独自性を持っていることを示す大切な事実です。
先方にご説明する際にも、
この一言をしっかり伝えられるようにしておいてください。
5.タイトルの書体は「大きく・太く・見やすく」
タイトルは、まず目に留まりやすいことが大切です。
そのため、文字は大きく、
できれば太めの書体を使うことをお勧めします。
明朝体でもゴシック体でも構いません。
ただし、
細い文字よりも太い文字の方が、
一般に力強さや安心感を与えやすく、
反応も得やすい傾向があります。
また、文字と文字の間が空きすぎていると、
どこか間の抜けた印象になることがあります。
反対に、適度に文字間を詰めることで、引き締まった、しっかりした印象になります。
つまり、タイトルは
・大きく
・太く
・読みやすく
・文字間を整えて
この4点を意識していただくとよいでしょう。
6.チラシは「雛形」ではなく「相手に合わせる」もの
最後に、ぜひ覚えておいていただきたいことがあります。
それは、今回ご案内しているチラシの内容は、
あくまでも雛形であるということです。
実際には、会場が違えば、対象者も違います。
相手が変われば、
響く言葉も、載せる写真も
変わってきます。
ですから、基本ルールを守りながら、
相手先に合わせて内容や写真を工夫していくことがとても大切です。
見栄えのよさだけを追うのではなく、
「誰に、何を、どう伝えるか」を丁寧に考えること。
その積み重ねが、結果として、
集客につながるチラシを生み出していくのです。




