家庭では見ない、子どもの授業中の姿勢 @ 備前市立伊部小学校 PTA学年集会
■ 子どものからだは積み上げていくもの
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岡山市立御南中学校 保健委員 研修会
「中学生のためのケガ予防のからだづくり」
~運動能力はよい姿勢から~
小学生では算数、中学生では数学の授業がありますね。
小学生になる前には1個・2個と数を数えたり、半分ずつに分けることが分かったり、
時計を見て時間が分かったりと、世の中の数字で表せることについて理解をしていたでしょう。
算数の授業が進んでいくと、2年生では掛け算九九を習い、呪文を唱えるようにして暗記をします。
この掛け算九九は九の段まで覚えますね。
もし、途中までしか覚えていなかったら、その後の算数の授業は理解できるでしょうか。
例えば、二の段、三の段は覚えているけど、四の段、五の段はまぁまぁでところどころ間違える。
六の段以降は半分も覚えていない。
学年が上がるにつれ、算数は掛け算九九が分からなければ、答えが出ない問題も多くなります。
掛け算・割り算だけではなく分数・小数、確率や割合、図形など、計算が必要な内容ばかり。
運よく三の段までの掛け算九九で答えが出ればいいのですが、覚えていない掛け算九九が
必要になればお手上げ。
白紙にするわけにいかなければ、適当な数字を書いてみるしかないです。
そうなるとなかなか正解にはなりません。
小学2年生よりも6年生の方が算数は難しくなり、当然分からなくなってきます。
そのまま中学生になれば、数学にはついていけなくなることが想像できます。
算数から数学へと難しくなるにしたがって、どんどんできなくなり、やがて嫌になるでしょう。
■ できないことをほったらかしにしたまま
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中学生のケガ予防なのになぜ、小学生の算数のことを説明しているのかと思われるでしょう。
今の中学生のからだは、掛け算九九を三の段までしか覚えていない中学生が、数学の授業を
受けている状況だと考えてほしいのです。
小学生の算数が分からなくなり、そのまま中学生になって数学についていけなくなった状態は、
いくら中学生の数学の問題を解こうとしても掛け算九九を覚えていないのだからできません。
今必要なのは、小学2年生の算数に戻って掛け算九九を九の段まで覚えること。
それを使って2年生の算数から6年生の算数までの学習をし、理解できたら中学1年生の
数学の学習をすることではないでしょうか。
からだも同じなのです。
中学生だから球技は○○ができる、マット運動は□□ができる、陸上競技は△△ができるというのは、
幼児期から小学生までの球技、マット運動、陸上競技など、すべての運動をケガもなく、
成長過程の中でしなやかなからだの使い方ができていた子どものみです。
ケガをする、骨折をする、身体が硬い、身体の使い方が下手など、運動はあまり得意ではなさそうに
みえる子どもたちは中学生になるまでの段階に問題があるからなのです。
■ 次への準備ができてから難易度を上げる
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掛け算九九を覚え、6年生までの算数を理解している子どもは、中学生の数学を理解するための
準備はできているといえますが、運動能力も同じことがいえるのです。
ボールの投げ方が下手だから投げる練習を何度も何度もさせるのではなく、投げるための身体の
準備を先にしなければ、ボールの投げ方は上達しません。
目先の事のみ解決すればいいのではないのです。
今のことができなければもっと前の段階から習得させればいいのです。
準備ができれば子どもはできるという自信がついてきますから。
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