授業に使える!体づくり運動&あ・そ・びで児童の姿勢改善と集中力向上 @小学校教諭向け研修会 前編
■ 年々おかしくなっている子どもの身体
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備前市幼稚園・こども園 教育研究部 研修会
「子どもの姿勢を考える」
~ 体力・学力・脳の働き ~」
備前市内の幼稚園と子ども園の9園合同の研修会で、2学期以降の保育に活用するために
「姿勢と体幹」について学びを深めました。
研修会のねらいは、
・姿勢と健康の関連を考える
・からだとこころのつながりを理解する
・姿勢の成り立ちを理解する
・よい姿勢と動きやすさを体感する
・指導法と応用の仕方を学ぶ
幼稚園児の「姿勢」が悪いことや、「よく転ぶ」などの動きやからだの使い方がおかしいことを
幼稚園の先生方は毎日目の当たりにしています。
それらは年々ひどくなっていることも実感しています。
座っていても立っていても猫背で姿勢が悪い子どもが増え、このままでは健康を
害するのではないかと危惧されます。
毎日幼稚園・子ども園で子どもを見ている先生と、毎日家庭で子どもを見ている保護者では
その危機的状況の感じ方にかなりの温度差があるようです。
■ おかしいと感じなくなっている大人の感覚
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例えば、家でも幼稚園でもある場面で考えてみましょう。
朝、幼稚園に出かける際には玄関で靴を履きます。
赤ちゃんではないので自分で履けるはずなので、大人が手伝うことはほとんどないでしょう。
幼稚園に着いたら靴を脱いで靴箱に入れたり、上靴に履き替えたりします。
また運動場で遊ぶ時には、上靴から運動靴に履き替えます。
この靴を脱ぐ・履くという動作は私たちには日常動作ですし、深く考えることなく、自然に
身についている動作です。
あなたは自宅の玄関でどのようにして靴を履いたり脱いだりしますか。
お子さんはあなたと同じようにして靴を履いたり脱いだりしますか。
それともお子さんはあなたとは異なる動作で行っていますか。
■ ケガや骨折などの事柄からつながる身体の危機
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幼稚園で靴を履く際にケガをする子どもがいます。
これを聞いて「どういうこと????」と思う方は多いでしょう。
廊下や地面に置いた靴に足を入れる際、転んでしまうのです。
この子どもは立って靴を履くのですが、バランスを崩して転んでケガをするのです。
ケガで済まずに骨折をする子どももいます。
また、立って靴を履くことができず、座って履く子どももいます。
転ぶ心配はないのですが、いつまでも座って履くのでしょうか。
靴を履くくらい立って履こうが座って履こうがどちらでもいいのではないかと思いますが、
自分のからだの扱い方をどのように行うかを考えると、大きな差が生じているのです。
立って履けない = 片足立ちができない = 平衡感覚が鈍い
これらは「歩く・歩行」という片足立ちの連続動作にも影響が出ています。
「よく転ぶ」子どもは歩くことやそれ以前の動作すら不安定な状態で、
自分のからだをうまく扱えないまま日常生活を行っているということです。
「大きくなれば大丈夫」にはなりません。
このまま何もしないで成長していくことは、子どもの心身の健康を害することになるのです。
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