正しい姿勢で集中力を高めよう!@倉敷市立南中学校①姿勢教育の必要性
倉敷市児島子育てサポーター養成講座
「子どもの姿勢を考える」
~体力・学力・脳の働き~
子育てサポーターとして活動されているのは、自らも子育て中という女性がほとんどで、
赤ちゃんや就園前のお子さんを連れて、他の子育て中のお母さん方のサポートを
されています。
子育ては子どもの成長とともに親としても成長させてくれるもの。
人としては生まれてからの歴史が年齢と同じですが、親としての歴史は子どもの年齢と同じ。
知らないこと、分からないことがあって当然です。
子どもが小さいうちは親としての経験も少ないのですから。
私たちは誰もが同じ基本機能を持ってこの世に生まれています。
その機能を生涯にわたってうまく働かせることができるかどうかは、
「子育て」に関わっています。
ヒトの基本機能は、私たちが生きていく上での土台となるもので、生まれた途端に
この基本機能を自らの力で成長させています。
環境を感じながら、順序良く段階を踏んで、様々な知覚を発達させ、
運動能力や学習の基礎となるべき土台を作り上げています。
ヒトの基本機能は簡単に言うと、「まっすぐ立つ」こと。
「まっすぐ立つ」なんて考えなくても立てているはず、と思いませんか。
確認をしてみるとよく分かるのですが、ほとんどの方がまっすぐ立てていないのです。
しかも、偏っていることに気づいていないのです。
中には機械による測定で、偏っているという結果が出たから知ってはいるけど、
実際に自分のからだが偏っているという実感はないまま生活をしる方もいます。
この偏りが姿勢を崩す原因になり、腰痛や肩こり、冷え性や肥満など不健康なからだを
作っていくことになるのです。
子どもの場合も肩こりや腰痛はもちろんのこと、2歳くらいで転びやすい、
顔のケガをする、走り方がぎこちないなど、あれっ??と思うことが増えています。
幼児期に気づかないまま成長していき、小学生になりスポーツの習い事を始めると、
あちこちに痛みが出たり炎症を起こしたり、擦り傷では済まないケガや骨折などで、
病院通いが増えていきます。
こうなる前に気づいて、適切な対処ができていれば、ケガをすることもなく、
興味あることに向かって自らの力で可能性を広げることができるのです。
では、いつ気づけばいいのでしょうか。
ヒトの基本機能は生まれた時から成長させています。
なので、生まれた時から気づくきっかけはあるわけです。
その中でも分かりやすいのが「向き癖」です。
どちらかに顔を向けている場合、気になるのは頭の形ですが、
からだを動かしていく上でも左右の使い方に偏りが生じることがあります。
分かりやすいのが寝返り。
寝返りを片方しかしないなどは向き癖からつながります。
そして、まっすぐ立てない偏りが姿勢の悪さや肩こりなどの不定愁訴、
転びやすいなどのケガや運動嫌いにつながっていくのです。
赤ちゃんの発達は生涯の基礎をつくる非常に重要な時期です。
ひとつひとつの段階において、将来のからだの動き方の基礎を身につけるのです。
それぞれの段階には「まっすぐ立つ」ために必要な要素があります。
できればいいのではなく、正しい動き方を身につけさせたいですね。
子どもが大きくなったから遅いわけではありません。
小学生でも正しく動くことができるからだは、これからの人生が変わるくらい大事なことです。
ヒトの基本機能、それぞれの段階において必要な要素とは何かを知れば、
いくつになっていても対処はできるのです。
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